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内容説明
web掲載の「裂けていたとて」「プレゼント」、同人誌の「今日も一日お憑かれ様でした」、書き下ろしの「午後五時四十六分」をはじめとする6編を収録した、野干ツヅラによる人外と少女のあわいの時間の奇想譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
傘緑
30
「川で溺れた弟は、数年前に死んだのだが、突然我が家にやって来た。このなんだかわからない生き物は、弟と同じ声で、弟と同じ仕草で、弟と違う容姿で、私を姉と呼ぶのだ。『おねえちゃん』『うん』『おむらいすたべたい』」 こうして白い大きなモフモフした元・弟が、後ろから姉をギュッと抱きしめているカットが描かれている、このたった1ページ1コマの漫画がどういったわけか気に入っている。「幽明、虚実、境を気にせず」の私は、この漫画に描かれているような、少女とさまざまな人外たちの間の、ギュッと抱きしめる愛情表現を好いているw2016/11/18
しましまこ
19
これは!好きだ!ドツボだ、ズブズブ嵌る!人外×少女の短編集。怖いと可愛い境の妙。老いた人外がまたなぁ...2016/03/12
わたる
15
秋!秋じゃないか!気持ちが通じ合うのは人と人だけじゃないのだなーっとほっこりする短編集。少し和風ホラー込み。サラッとしてるけど、心に残るものがありました。2017/06/05
ぽっぽママ
7
娘の本。雰囲気がみんな同じな短編集。「あわい、くちなわ、たけこうべ」が一番好きかな。2016/03/30
じゅういち
5
気まぐれで購入。人外×女子高生?何それわかる!と思いながら読んだ。短編集だし関係性は深く掘り下げられずに進むんだけど、なかなかどうして癖にになる。まず思ったのは人外という懐の広さ。幽霊、動物、魑魅魍魎。物体までも人外に入る盲点だなあ。これも付喪神という文化のなせる業か。ベストは"あわい、くちなわ、たけこうべ"だったけど、"哀しい話に花が咲く"、"しあわせのおおきさ"なんかも着想が素敵。タイトル、装丁、雰囲気などひっくるめて気に入ってます。ごちそうさまでした。2017/01/08