内容説明
十七歳で呪術法律家の資格を取った天才少女ミカヤ。そんな彼女の初仕事は史上最悪の暗殺者、アイスフェルドの弁護だった。 絶対に精霊呪術を通さない完全密室の“精霊殺しの箱”。その中で死んでいた人権活動家サラサンテ。彼を殺した容疑で捕まったアイスフェルドだが、ミカヤには冤罪を主張するのだった。初めは半信半疑のミカヤだったが、皮肉屋で、つかみ所のないアイスフェルドのアドバイスに触発されながら、次第に彼の無罪を確信し、ある真実へと辿り着く。 真犯人は誰なのか? サラサンテはなぜ殺されたのか? 大陸史上最大の法廷劇が幕を開け、アイスフェルドへの判決が下される時が来る――!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
十七歳で呪術法律家の資格を取った天才少女ミカヤ。そんな彼女が初仕事で大陸史上最悪の暗殺者、アイスフェルドの殺人容疑の弁護に挑む物語。飄々とした態度ながらも恩人でもある相手の殺人はキッパリと冤罪と否定したアイスフェルド。彼のために証拠集めに奔走してゆくうちに、ミカヤの父が投獄された事件にも絡む疑惑が浮上してくるストーリーは、魔術絡みの事件でどうしても推理が解説頼りにはなるものの、信念も価値観も異なる二人が、駆け引きしながら周囲の協力も得て大逆転を勝ち取る展開は盛り上がりました。心地よい読後感で次回作も期待。2016/02/26
しぇん
7
魔法ありの裁判物では結構面白い法でした。高位の呪術使いしか突破できない箱の中でおきた殺人事件。何故かおとなしく捕まってる最高の暗殺者の弁護をする事になった新人弁護士の17歳の少女と。皆なかなかキャラがたっているし、過去の意見との因縁が出てくるなど展開も飽きないので楽しめました。続刊があるようなら読んでみたいです。2016/02/27
nawade
7
★★★☆☆ 第2回集英社ライトノベル新人賞特別賞受賞作。新人呪術法律家ミカヤの初仕事は大陸史上最悪の暗殺者の弁護だったという法廷ファンタジー。被告人は最強の呪術師故にアリバイの実証は難しい上に非協力的、勿論、世間は初めから黒と思っているという四面楚歌の中、信念に基づき無罪を勝ち取ろうとするミカヤの姿が好ましく描かれている。正義バカのミカヤとひねくれ者アイスフェルドという価値観の違う二人のやり取りと駆け引きは王道ながら楽しかった。2016/02/25
HANA
6
ファンタジー世界での法律もので呪術法律家である天才少女ミカヤが大陸史上最悪の暗殺者、アイスフェルドの弁護を行う話。ファンタジーと裁判が良い感じに絡んでいて結構面白かった。嘘をついているか分かる精霊の扱いがちょっと可哀相な感じもしたけれど。今後どう展開していくかは分からないけれど続きがでるなら読んでみたい。2016/03/30
よう
5
ファンタジー世界で「逆転裁判」な感じ。ちゃんとミスリード的な怪しいひとがいるのがgood。弁護士も被疑者も良いキャラ。2017/02/25
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