内容説明
五代将軍・綱吉の代。権勢を誇る老中・柳沢吉保と護持院の僧正・隆光が魔界から召喚した四十七の因子は、大石内蔵助らに憑依(ひょうい)。以来、血腥(ちなまぐさ)い騒動が! 江戸を守るため、悪霊祓い師(エクソシスト)・祐天、弟子のあば安、大岡市十郎らが魔神・巨旦将来(こたんしょうらい)と死闘を演じる。祐天上人(しょうにん)の女人救済、四谷怪談、忠臣蔵……史実をもとに描く朝松流伝奇小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
11
’98年の怖いホラーベスト10に入っているけど、怖くなかった・・・。朝松氏はホラー作家なのに、何故何時も活劇になってしまうのだろう?2012/07/14
Steppenwolf
2
祐天上人シリーズ完結編で,中には忠臣蔵あり,四谷怪談ありの伝奇大作であった。あるブログでは「涙ぐんだ」とあったがその通りである。考えてみれば忠臣蔵というのは野蛮な行為である。武士とは所詮戦争屋だと言うことを思い出した。登場人物も弟子のアバ安,後の大岡越前,ネズミ男のごとき刀根流之進,悪役の柳沢,隆光登場人物全員が役柄をこなしていた。しかも最近岩手県の奇祭蘇民祭に関連するこたんしょうらいが悪霊として四十七士に取り憑くと設定。大満足であった。2009/05/28
込宮宴
1
魔神・巨旦将来の因子を宿した、大石内蔵助と四十七士。対するは江戸の悪霊祓い師・祐天商人。朝松健が送る、一気読み必至の大江戸伝奇。三部作の最後だそうですが、前二作を知らなくても十分楽しめました。2013/03/21
冬至楼均
0
分厚い。幻の47人目には笑った。2014/03/19