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内容説明
「ビジネスに知財戦略」という武器を必要とする、全ての方に贈る本。
大人気小説・ドラマ『下町ロケット』に登場する神谷弁護士のモデルとなった「技術系弁護士」と、
知財業界の将来を担う新進気鋭の「知財会計コンサルタント」が、
ビジネスパーソンのために、最新事例を豊富に取り入れながら、
知財のセオリー・活用法をわかりやすく解説します。
------------「はじめに」から抜粋
知財は企業にとって経営資産であると同時に、
知財を昇華させた特許権や著作権といった権利は、
法によって作られた人工物でもある。
「法律の深い理解なくして、事業戦略に組み込むことは
できないのではないか」という知財、知財権に対する堅いイメージが、
多くのビジネスパーソンがそれを願ってきたにもかかわらず、
知財を付加価値として製品に組み込み、これを競争力の源泉と
することを阻害してきた。
本書はそのような「知財の壁」を取り払い、
より一層、知財をビジネスに活用していただくことを旨として企画された、
いわばビジネスパーソンのための知財戦略読本である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
22
図書館本。特許に関心があり手に取りました。内容は専門的で、特許に関する知識がないと読了するのは難しい本です。これからも関連する本を読み続けたくなりました。良書。2017/06/23
あのあの
6
★★★★☆:知財戦略、特に特許についてのリスクとリターンを概説。コモディテイ化によるシェア低下の仕組みなど、とても分かりやすく解説。2016/10/15
鉄路のほとり
3
これはいい本!特許関係では制度の骨格の説明に終始する本が多い中、コスト/ベネフィットの観点から制度の活用方法に切り込んだ本は少なかった。(例えば侵害訴訟はコストがかかる上、8割の事例で相手方から無効審判を起こされている、等)シャープが太陽光パネルで5000件もの特許を取得しながらわずか3%のシェアしか取れなかったのはなぜか、という分析も興味深い。もっとも本書は製造業を前提にした話が中心で、インターネット業界は本書の描くものとはちょっと戦略が違ってくるかも。2016/06/28
hayataka
2
必須特許ポートフォリオ理論(特許のコスト・リターン等含む)、コモディティ理論など、勉強になりました。税や会計の話にも踏み込んでおり、幅広い知見を得られる。また読み返したいと思える本だった。2017/04/23
pb_lack
2
知財の中でも特に特許にフォーカスした戦略・分析を多面的に解説している。特許を取ったからといって切れる頃にコモディティ化しているとあっという間にシェアを失う、知財ステージによる分析、パテントトロールへの対応、訴訟・紛争コストを考えてゴール地点を設定しないと見失う、国際特許をどの国から出願するか、などなど実践的な話題が多くて参考になる。情報量と設定レベルにしては記述も平易でよい。2016/06/20