内容説明
雨の朝、高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野は出会った。雨と緑に彩られた一夏を描く青春小説。劇場アニメーション『言の葉の庭』を、監督自ら小説化。アニメにはなかった人物やエピソードを多数織り込んだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せ~や
176
くどいな~というのが率直な感想。ただ、雨に対する心の描写や風景の描写が上手だなって感じた。孝雄と雪野がそれぞれ雨を楽しんで時間を過ごしてる。読んでいて雨降らないかなと思ってしまった。「人間みんなどこかおかしい」。その通りかもしんない。2016/11/01
オセロ
167
新海監督が手がけた同タイトルのアニメーション映画を自らノベライズした今作。そんな今作のキャッチコピーは「愛よりも昔、“孤悲”の物語」ですがその裏にあるのは、恋愛を絡めて人生をどう生きるのかという理想と現実の物語ではないかと。 また映画版では語られなかった他の登場人物や2人の心理描写が掘り下げられている点も良く、少年のタカオだからこそ大人のユキノにぶつけられる言葉と、2人の幸せを予感させるラストにはグッときましたね。2023/01/24
相田うえお
138
★★☆☆☆19014 【無駄話】雨が好きな人もいるでしょうが当方は苦手。仕事の鞄の中にはノートパソコン,電源アダプタ,マウス,カードリーダー,USBメモリー,スマホ,モバイルバッテリー,印鑑付シャーボ,ノート,財布,傘,櫛,ハンカチ類,等を入れてますが、少しでも軽くするためにノートパソコンは数百グラム,マウスは超小型,スマホは軽量機種、そして!!傘はmont-bellのトラベルアンブレラ86g!!めちゃ軽!この傘を買ったとき、雨が降ってもいいかな?なーんて思ったものですが、、やっぱり晴れがいい。2019/01/31
優愛
131
また会うかもね。もしかしたら、雨が降ったら――。夏の木漏れ日に照らされた雨が一層輝かせる梅雨時期に出会った二人の孤悲の物語。気がつけばあの日と同じ曇り空と雨の匂いを探してる。あの場所に行く口実を願い、祈っている。今日も明日も明後日も途絶えない雨が永久に続けばいいと。梅雨明けが告げるその意味に震える予感。永遠なんて何処にもない。そこに立っているだけで一生懸命だった。怖くて、苦しくて。救われていたの。捉えて離さないたった一人の"貴方"に。雨にも似た、溢れて止まない想いがある。万葉集の和歌と余白の使い方が素敵。2016/07/24
シータ
128
語り手が多かったが文書が丁寧だったのでとても読みやすかった。万葉集の和歌が各章に合っていて、和歌って素晴らしいなぁと思いました。劇場アニメを観たのが3年前で、内容少し忘れてたのでいい補完になった。情報小出ししていく作品で、孝雄と雪野の心情とかが章を追うごとにわかっていき、あの時どういう心境だったのかなと答え合わせみたいな感じで読めて面白かった。2016/12/08
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