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内容説明
歴史的合意で、暮らしは、ビジネスは、どう変わる? 日経記者にしか書けない影響の深層、今後の展開、交渉の真実、日本国内の対策などをわかりやすく解説。これからのTPP(環太平洋経済連携協定)批准の議論に向けて必読の1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
32
安倍は、TPPは私たちの生活を豊かにし、私たちにチャンスをもたらすと強調(6頁)。日経らしい指摘として、TPPは軍事的な抑止力を補完する経済安全保障の強化にも寄与します(7頁)。TPPで従来の国境の垣根が低くなり、モノやヒトの往来が活発になる(22頁)。TPPで関税撤廃される野菜に、キャベツ、ネギ、ホウレンソウ、ニンジン、ダイコン、ジャガイモがある(32頁)。他、気になる表として、TPP全30分野の概要(45頁)。2016/04/04
犬こ
21
TPP締結に至るまで、これまでの日本の外交交渉の流れと、TPP導入により貿易、海外ビジネスがどう変わっていくか分かりやすかったです。農業、畜産関連の報道が注目されることが多かったけれども他業種でも大きく変化がありますね。どちらかと言うとこの本はTPP推奨寄りな気がしたので、他本も読んでみよう。2016/03/28
ノビー
7
TPPことがよくわかる。経済を発展させるには自由貿易体制をさらに押し進めボーダレスにする必要がある。試算では経済押し上げ効果は14兆円という。12カ国の国内総生産は世界全体の4割、貿易量は4分の1を占める。全貿易品目9018の内、関税が残るのは443品目。それ以外の95%の品目は最終的に輸入関税コストがゼロになるそうで消費者には朗報だ。 最後に米国の譲歩を引き出したのは中国の存在。世界経済のルールは中国には作らせないと小異を捨てて合意に傾いた。 日本も国内の反対を押し切り日米主導で中国を牽制する構えだ。2016/04/29
ハパナ
6
TPPによる身近な変化に始まり、ビジネスの枠組みの変化。そして、TPP交渉の経緯と今後の展望になります。最後には税率を含め、TPPの概要が載っています。付加価値があれば自由化によるメリットを受けれるという観点で、現況工業製品ではトータル的に有利ではある。よく言われる農業製品などの一次産業は、付加価値化で生き残ろう!という内容です。2016/04/07
色々甚平
5
内容は賛成派だと飲み込んで読もう。序盤のTPPのおかげでこんな状態になったよーという寸劇の章がいきなり出てきて面食らうのだが、文章からしてプロパガンダのような登場人物がずっと笑顔感が出て不気味ではある。食料品がどの程度変わるか、またTPPが発足するまでの流れや、内容を詰める同盟国会議でのルポ、関係者などからのインタビューも入っている部分は参考になった。ただ、現在米国が脱退したが、日本は近日署名をするようだ。凍結項目やカナダもどうなるか。ほとんど話題にならなくなったが影響はあるので知っておきたいと思う。2018/03/05