内容説明
謎の隣国・北朝鮮。報じられるのは金一家の独裁体制や核・拉致問題などの政治トピックばかりだが、かの国にも普通に生活する一般人がいる。北朝鮮出身の父親と在日韓国人2世の母親の間に生まれ、朝鮮総聯に勤務していた筆者が目にした北朝鮮の真実とは? 朝鮮学校の人々、北で暮らす家族や一般市民、韓国・北朝鮮の政府関係者、日本の公安関係者、さらには世界のほかの国の人々に映る等身大の北朝鮮像がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
matsu04
28
北朝鮮モノとしてはかなりユニークな内容だ。朝鮮学校での生活や学習組の様子、総聯職員としての日常などが紹介されているが、その実態は、一般にイメージされているところとはかなり隔たりがあるようである。北朝鮮パスポートの話も面白い。2016/01/18
チェアー
12
人間の心を国家が縛ることはできないという当たり前のことを思い起こす。身近な人を描くことで、北朝鮮の人々の人間としての豊かさやしたたかさを知る。北朝鮮を絶賛するのは怖いし、まったくこきおろすのも嫌だ。国家の評価とは別に、普通に暮らしている普通の人々については、ごくごく普通に(いいことはいい、悪いことは悪い)、バイアスをかけずに評価したいなと思う。アイルランド入国の話はすごく面白かった。2016/02/26
kawa
10
著者の朝鮮学校在学中や、北朝鮮での庶民との交流の様子が描かれている。在日の人の心理もある意味良く理解できる内容。北朝鮮の庶民の人々も逞しく生き抜いているのですね、ちょっと安心も。日頃のステレオタイプ的なマスコミ報道と異なる内容で、著者には失礼ながら面白く読了できた。国籍とは何なだろうかということもリアルに考えさせられる。2016/05/05
長島芳明
8
著者の経歴はバリバリの北朝鮮の系譜なのに、何かのトリガーが外れたのかゆるい文章で独自の目線で北朝鮮やその事情を綴っている。どれも体験に基づいているので、マスコミで報道されるステレオタイプな朝鮮人と違う。純粋に彼女のたくましさや行動力に敬服した。文才も豊かで比喩も面白く、単純な読み物としても面白い。次回作が出るなら、硬派に徹底した作品と、もっともっとゆるい話、それこそ北のポルノ産業(男女問わず)を紹介するような2つを期待したい。2016/09/30
よう
8
北朝鮮報道についていつも感じてしまうモヤモヤ感が、この本では無い。 見せたい部分以外は隠しているのでは、本当は???というイメージから、 こっちはイコール虐げられた洗脳済み人民の悲惨な生活を想像してしまいなんかもぅ不気味に感じるのだが、この本では著者は明らかに彼の国が見せたい姿以外の部分を見てて、その中でも触れあったガチ人民たちの楽しみや好み、普段の姿を書いててほんとワロタと共に理解不能感が若干薄れるので、今このミサイル記念日に是非お奨めしたい一冊。 この方にしか書けないルポだと思う。2016/02/08
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