新潮文庫<br> シャーロック・ホームズの冒険

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新潮文庫
シャーロック・ホームズの冒険

  • 著者名:コナン・ドイル【著】/延原謙【訳】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2016/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784102134016

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内容説明

ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了する。近代探偵小説を確立したホームズ物語の第一短編集。赤毛の男が加入した奇妙な組合のからくりを追う「赤髪組合」、乞食を三日やったらやめられない話「唇の捩れた男」など10編。意表をつく事件の展開、軽妙なユーモアがあふれる作品集である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

378
いかな名作と云えど、やはりそれを読む時期というものがあって、本作も例外ではない。この『シャーロック・ホームズの冒険』はオールタイム・ベスト選出に必ず上位5作の内に入る逸品ではあるが、三十路を控えた我が身にはやはり幼少の頃のように純粋に愉しめたとは云えない。ホームズが依頼人の特徴を瞬時に捉えて職業を云い当てる件は、今読むと滑稽だし、ワトスンも医者の割には脳が足りないように見える。しかし、今の目で見ても収められている短編の内容はヴァラエティに富んでいる。2009/05/10

しゅら

375
小学生の頃赤い文庫サイズの少年少女向け文庫で読んで以来。大人になって新潮文庫では初読。結構覚えてたしやっぱおもしろい。この辺の話はモチーフとして知っておかなきゃ。訳も読みやすい!イギリスロンドンベーカー街、馬車、レンガの街並み、情緒あります。事件は結構陰惨。親が子供を不幸にする、結婚が上手くいかないとか切ない話が多い。ホームズがやたらワトソンを好きなのもなんだかニヤっとしちゃう(笑)。シリーズ読みます!「「君はただ眼で見るだけで、観察ということをしない。見るのと観察するのでは大ちがいなんだぜ。(後略)」」2020/03/08

Die-Go

354
一人シャーロック・ホームズ祭り第4弾。再読。聖典。短編集だけにテンポよく物語は進む。ボヘミアの醜聞、まだらの紐が印象的だった。ビクトリア朝のイギリスの風土がよく現れている。★★★★☆2016/04/07

ヴェルナーの日記

346
ことわざに、『無くて七癖』とあるが、シャーロック・ホームズの癖を、ご存知だろうか? 実は本書に編まれている『赤髪組合』で、その一つが明かされている。海外ドラマ『SHERLOCK』のホームズ役・ベネディクト・カンバーバッチも、この癖を踏襲していて、思わずニヤリとしてしまった。ここでピーンときたお方は、紛れもない生粋のシャーロキアンといっても、お間違いありません。その癖とは、ホームズが考え事をしているとき、両手の指先を合わせることなのだ。もし可能であれば、是非とも今一度、『SHERLOCK』を、ご覧あれ!!2015/12/11

海猫

323
「シャーロック・ホームズの冒険」を読むのはこれで三度目。最初は創元推理文庫の阿部知二訳のもの。二度目はハヤカワ文庫の大久保康雄訳。それぞれ間隔は空いているし、だいぶ以前のことなので内容をかなり忘れていた上で新潮文庫版を読んだ。さすがに最初の短編「ボヘミアの醜聞」、有名どころの「赤毛組合」や「まだらの紐」は覚えていたな。あらためて読んでもホームズの人物像とワトスンの語り口は魅力的でグイグイ惹き込まれる。毎度持ち込まれる事件も興味深く、延原謙の古い感じの訳文がまた馥郁たる味わい。追って次の短編集も読んでいく。2023/04/26

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