内容説明
262字に秘められた不滅の真理、時を超えて読み継がれる直観と叡智の経典! “色即是空・空即是色”……。「般若心経」は、大乗仏教の基本経典「大般若経」600巻の精髄を300字に満たぬ字句の中に収めたものといわれる。本書は法隆寺本梵文と和訳、玄奘による漢訳を掲げ、その原意と内容、テキストの広範な紹介等、現代仏教学の成果をとり入れて校注した。「心経」のみならず広く仏教を知るための最上の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
16
真言宗の法事では「オンアボキャ〜」などという真言とともにたいてい読経される般若心経は、約300字というコンパクトな作りながら、大部な観音経の内容を余すところなく伝えているとのことで、そのため、古来、中国やチベット、日本でも解説、注釈の類が多く編まれていて、その解説が本書の約半分くらいという研究者らしい構成。で、「心経」の本質があるという、最後の18文字の呪の和訳を見れば、仏教も宗教であることに納得。2018/02/25
まるさ
4
般若心経を一行一行丁寧に解説した書。自分が「色即是空、空即色是」の部分すらよく理解できていなかったことに絶望した。2018/04/04
なおた
2
空海による『般若心経秘鍵』を以前に読んだことがあったのですが、その意味するところを補完してくれていた1冊だったので、とても役立った。般若心経の最後の部分、サンスクリット語に、漢字で音を充てただけの箇所、いわゆるマントラ(真言)を如何に読むか?それをサンスクリット語から邦訳する...といった単純な意味ではなく、般若心経全体のなかで、いかなる意味で受け取るか...に、この経文の全てがある...といっても過言ではないと、個人的には思っています。2024/07/27
kamekichi29
2
般若心経秘鍵に引き続き読んでみました。原文や色々な訳と解説が豊富にあり、多少、知識は増えたかなとは思いますが、まだまだよくわからないことばかり。2022/06/06
尾斗
1
梵語・漢訳、両方を鑑みながら、心経の一文一文を丁寧に解説していて分かりやすい。高神氏の『般若心経講義』は熱血教師の講義のような面持ちがあったが、こちらは柔和で学者肌な教師の講義のような面持ち。 巻末には、訳本の種類のみならず、主だった般若心経の注釈や概論、講義などの紹介もあり、とても参考になる。2019/12/14
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