内容説明
地球上に生息するウナギ全種採集を目指し、最後の一種を求めてアフリカの大地を這いずり回った探検記『アフリカにょろり旅』で読者を爆笑の渦に巻き込んだ青山潤と弟分渡邊俊が帰ってきた。今回の的は未だ誰も知らない新種ウナギ。勇躍フィリピンに乗り込んだ二人は既に四十代。今回はアラ70の作家・阿井渉介も加わり、何度跳ね返されながらも老骨に鞭打ち、アフリカ以上にタフで笑える探検を繰り広げる。
目次
第一回調査
地球上に存在しないウナギ!?
ロートル特殊部隊、勇躍マニラへ
形のわからないウナギをどうやって探すの?
「空気を読まない」男、突進す
惨敗。そして再戦の誓い
第二回調査
今度は太平洋岸完全縦断だ!
あんたら本当に日本人か?
ルソン島南部でまさかの大敗北!
大洪水!! でも行くしかない!
うまくいかないのが僕たちのパターン!?
第三回調査
やはり新種はいた! 三度フィリピンへ
頼みの綱は知り合いの知り合いの知り合い!?
山の狩猟民・ネグリートの村へ
新種ゲット!! 少年がもたらした幸運
三十個体制覇へ。地獄の山岳行
歓喜のチェッカーフラッグはレース開始の合図!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Arisaku_0225
14
本書は著者らが記載したAnguilla luzonensis の舞台裏であり、うなドンシリーズの第3作目である。毎年数多く出版されている堅苦しく、理性的な論文の裏には、第三者の知りえない喜怒哀楽というものがある。普段何を考えてるか分からない存在(特に学位取ろうとしている人にとっては雲の上の存在)である科学者も人間なんだと再確認。2023/05/29
オサム兄ぃ
9
東大は動物生態学研究室の先生たちがウナギ類の標本を求めて世界各地行うフィールドワーク、名付けて「にょろり旅」。既知の全18種採集に成功した快挙は前著で報告され、理系研究者にあるまじき捧腹絶倒の文体は第23回講談社エッセイ賞に輝いている。しかし物語は終わっていなかった。太平洋で展開される海洋調査でみつけた未知の遺伝子を持つレプトセファルス。さては、70年振りの新種ウナギ発見か!? 10年の時を経て、新種標本獲得の使命を帯びて編成された特殊部隊。本書では、彼らの最後にして壮絶に暑っ苦しい闘いが描かれる。2016/02/27
アリクイ
9
日本にもインディジョーンズの映画みたいな事をやっている学者さんがいたんですよ。生物学の学者さん達が新種のウナギを探して、フィリピン中を駆けずり回った冒険の記録が書かれた本。旅の途中で起きた出来事やウナギを巡る各国の人々の事情。時々出てくる著者の悩み。フィリピン各地での人々の表情。そして時々暴発する著者達の行動。「水曜どうでしょう」や「わしらは怪しい探検隊」が好きな方、夢を追いかける人を観るのが好きな方ならならこの本の内容を面白がれる、乗れるのではと思います。2014/04/19
みろ
7
うっかり見つけた見慣れない遺伝子配列のレプトケファルス、ここから70年ぶりの新種ウナギを見つけるためのフィリピンの田舎をさ迷う研究者。フィールドワークをするには一に体力、二に健康、少々の汚なさ、不潔な環境を気にしない図太さが必須だなと感じながら読了。好きでないとできないが、それだけではできない。こういう基礎研究が科学の進展に寄与していることは間違いない。2014/11/24
mushoku2006
6
新種のウナギゲット!それはこんなきっついフィールドワークの賜だったんですねえ・・・・・・。 それにしても、「アフリカにょろり旅」、「うなドン 南の楽園にょろり旅」と来て、本作品が本当ににょろり旅のファイナルなの? それは残念、超残念。でもどうなのよ?思わせぶりなラストだったなあ・・・・・・。 しかし、そうか、にょろり旅は若者の特権だったのか・・・・・・。 それなら仕方がないよな。 同じくおっさんになってしまった私にも分かるよ、その気持ちが。2014/04/30




