内容説明
突然言い渡された左遷・リストラ、ニュースで知った自社の合併、大企業のまさかの倒産……。現代ビジネスマンのおかれている状況は、明日をも知れない。いままさに激しい転換期を迎えている日本経済の現状において、次々と湧き起こる企業社会の問題に冴えた先見性を発揮し、ベストセラー小説を次々と生んでいる高杉良と、鋭い社会批判が多大な支持を得ている佐高信が、日本企業の実像と、経済小説誕生の背景にあった秘話を、縦横に語る対談集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんさん
1
高杉作品のブックガイド2017/12/16
Shoichi Kambe
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*「辞令」業者との癒着や女性スキャンダルを仕立て上げられての左遷人事… *「濁流」あくどい金儲け主義で企業からカネを巻き上げる経済誌主幹… *「炎の経営者」終戦後、日本でいち早く硫酸触媒の研究に取り組み、日本触媒化学工業を興した八谷(やたがい)泰造。 *「燃ゆるとき」東洋水産の創業者森和夫は、1953年、築地の魚市場の片隅で、従業員5名の水産会社を始めた、…約40年で資本金175億の一部上場食品メーカーに育て上げた創業者の奮闘記。 *「会社蘇生」負債総額1000億円以上に及ぶ大型倒産…2023/01/08
Shoichi Kambe
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*「烈風 小説通産省」怪文書で中傷された上級官僚が通産大臣の命によって解任されることになる。事件の背後にあった官僚間の内部対立、政治家との関係など、官僚社会の実像をリアルに描く。 *「人事権！」損保会社の秘書室次長相沢は、会長が趣味で描く絵の個展を企画する。やがて、絵を買った証券会社社長から、過大な取引を提示される。 *「管理職降格」建築会社から取引停止を言い渡された外商部課長の津川は、それを撤回させるために奔走する。 *「破滅への疾走」自動車メーカー。経営陣と労組の癒着、それに抗しようとする男たちの2023/01/08
Shoichi Kambe
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*「金融腐蝕列島」総会屋問題、不正融資、不良債権問題… *「大合併 小説第一勧業銀行」第一銀行と日本勧業銀行の合併… *「大逆転！」幻に終わった三菱銀行と第一銀行の合併騒動の顛末… *「小説日本興業銀行」日本の経済復興、産業振興を使命として、多くの企業を支えてきた。 *「広報室沈黙す」広報マン…企業の矛盾を一手に背負い込まなければならなくなる。 *「人事異動」…出世コースの海外勤務を拒否して会社をやめる… *「懲戒解雇」自分の信義のために、地位保全の訴えを起こし、2023/01/08
