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内容説明
叙情派・今日マチ子が物語るもうひとつの、3.11以降の世界──。 海辺にぽつんと佇む一軒家には「あの日」からひとりになったみつあみの女の子が住んでいる。 洗濯バサミや枕たちが一日中かしましくおしゃべりしていることを知らずに──。 時代の空気感をリアルに描き出す今日マチ子が未来への願いをこめて綴る希望と再生の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダリヤ
33
みちくさ市で購入。にちじょうをうしなったさきですごす、あたらしいにちじょう。なつかしいものはかえってこない。しょうらいかならずむかえる死からのがれられないのなら、あのひをわすれずにわたしたちはどうむきあい、えらんでいきていくかをしずかなしょうげきとあたたかさをおりまぜながらやさしくとうさくひん。わたどろぼうのおはなしでは、なみだがあふれた。2015/05/17
katsubek
28
ほのぼのとした絵にダマされてはいけない。アレゴリーたっぷりの作品である。最初はモノたちがおしゃべりするファンタジーかと思っていたら、途中から怪しげな流れになってゆき、段々カラクリが見えてくる。かなり恐ろしい話である。2017/09/18
つね
25
人が話さなくなり、まずは選択ばさみが喋ります。争い、お互い傷つけ合います。みつあみの女の子がそばにいます。ホッとします。が、話が進むにつれ、じわっと来る違和感。そして・・・その先は書きません。続けて二回読みました。予備知識なしで、何を感じるか。大したことでないのかもしれません。でもこの漫画の雰囲気が、そう感じさせるだけなのかも知れません。分かりにくいレビューですみません。どう解釈すべきか私もわかっていません。あの日(3.11)以降の、もう一つの世界。2017/09/20
大宮担
20
絵がとっても可愛かった。最後は、はっとさせられた。考えさせられた。2014/07/09
しん
12
よっつ目まではよかったんです。その後から調査団なるものが出てきて不穏な空気に。そこから一気に深みを増していきます。人の会話は聞こえず、モノが喋る。皮肉まじりに、悲しみを孕んで、無知なる楽観さもあり、本当の人間みたいでした。2019/07/18