内容説明
「つながり」についてこんな研究データがあります。
・「つながり」が少ないと死亡率が2倍
・お見舞いにきてくれる人の数で余命が変わる
・孤独は喫煙より身体に悪い
・作り笑いでも、寿命は2年延びる
・同僚があなたの寿命を左右する
「つながり」とは平たく言えば人間関係のこと。あなたの前に座っている同僚、しばらく連絡を取っていない中学校時代の同級生、犬の散歩の際に挨拶をかわす近所のおばあさん、故郷の両親、そしてあなたの配偶者・・・。
実はその「つながり」が、あなたを健康のために極めて大切な存在だったのです!
そう、言われてもすぐにピンとこないかもしれません。本書では、予防医学研究者の石川善樹が、国内外で行われた数多くの研究を例に挙げながら、健康にとっての「つながり」の重要性を面白く、わかりやすく解説していきます。
読後には、同僚や旧友や配偶者が、いままでとは全く違った存在に見えてくるはず。人生100年時代の“健康力”のカギを握るのは「つながり」に他ならないのです!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
34
健康リスクは、喫煙より飲酒より運動不足より過食より、何よりも孤独がダメ。そりゃそうだ~!でもお医者さんに断言されると、何かインパクト大きいな。男性より女性が長生きしがちなのは、女性の方がコミュニケーション力が強いから。男性は仕事で合理的に人と繋がる。女性は楽しみのために繋がる。大変興味深い。適度な距離感で多くの人と繋がるが吉。なるほどね‼2017/01/11
壱萬弐仟縁
27
活字が大きいのですいすい読める。帯:つながりが少ないと死亡率2倍。無縁社会はイカン。心臓病の発生は危険因子を 全て足しても半分の説明にもなっていないのが医学の現実(14頁)。もっと解明すべきことが多いという。作り笑いで寿命 2年伸びる(28頁~)。へぇ。SNSでも寿命が延びるならやっておいて損はないのだろうな。SNEP160万人(70頁)。 厚労省:ロコモ(じっと座っていて筋肉弱体)の恐れ(108頁)。 2015/03/21
ひろ☆
25
ちょっと寄せ集めの感はあるけど、つながりが長生きにつながるは分かる。 定年を迎えた夫と妻の比較には、なるほどと。孤独で寂しさを感じたり、ストレスをためないのがコツなんだろうな。参考になった!2014/12/18
anco
14
健康とは身体的、精神的、社会的に良好な状態のこと。「つながり」こそが健康を作るための万能薬。弱いつながりから仕事を得ることができる。第3のストレス反応「Be friend」。しゃべることでストレスホルモンの分泌を下げる。愚痴は、脳内で愚痴りたくなる状況を再現している。細胞の寿命を決めているテロメアが短くなり、細胞の寿命が縮む。瞑想にはつながりを作る効果もある。脳内にも二酸化炭素が溜まることでセロトニンの分泌が増える。前頭前野も活性化する。世界は6次のつながりでできている。感情や行動は3次まで影響している。2016/05/16
kitten
13
図書館本。なかなかキャッチーなタイトルだけど、ようは、社会とのつながりが大事、ということで、こないだの社会的処方とつながってる話。10年くらい前の本なので、少しデータが古かったり、ジェンダーの見方が古く感じた。しかし、女性は夫に介護してもらうと長生きで、男性は妻に介護されると寿命が短くなり、息子の嫁がいいってのが、ホンマかいな?な話。女性のほうが寿命長いのは、コミュ力が高くて友達多いから。周りみてると確かに、って思うな。飲み会より雑談が大事らしい。色んなコミュニティに参加する方がよい2023/03/22