内容説明
30万通の手紙を書いてきた「手紙代筆」のプロが、
名文を手本に、「ひと味ちがう」伝え方のコツを伝授!
夏目漱石、太宰治、三島由紀夫、川端康成、星新一、
芥川龍之介、正岡子規、石川啄木、白洲正子、宮沢賢治……
彼らは、どんな手紙を書いたのか?
本書は、「一流の文豪・著名人」たちの数々の名文を紹介しながら、
ひと味ちがう、上質で豊かな手紙の書き方を伝授する一冊です。
一時代を築いた文豪・著名人らが、
大事な方へ、こころをこめて送ったり送られたりした手紙は、
魅力的で、印象的なものばかり。
「手紙代筆業」に携わって30年、書いた手紙は30万通を超え、
あらゆる手紙を代筆してきた「手紙のプロ」が厳選した、
「使えるフレーズ」が満載です。
本書を読めば、「ありきたり」にならない、
「とびきり」の手紙が、きっと、書けるようになります。
*目次より
1章 個性が光る「年賀状」の工夫あれこれ
2章 人間関係が深まる「暑中・寒中見舞い」と送り状
3章 うれしい気持ちを伝える「お礼状」と「お祝い状」
4章 こころにそっと寄り添う「見舞い状」
5章 思いを届ける「詫び状」と「お悔やみ状」
6章 引越や結婚などの「お知らせ」の手紙
7章 思わず行きたくなる「招待状」の書き方
8章 ここぞというときの「依頼状」と「断り状」
9章 読んでみたい、文豪たちのラブレター
10章 ユーモアあふれる手紙、旅先からの手紙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書実践家
7
文豪のユーモア溢れる表現、率直に伝わるラブレター。物書きとしての真骨頂が随所に垣間見える。2016/04/18
keradokena
3
筆者は俳句がお好きなよう。季節の挨拶状に決まり文句の代わりに文豪の俳句を使うことを章をまたいで勧めているが、今まで俳句の『ハ』の時もそらんじたことのない私が使っては違和感しかない。逆に受け取る側としても、そこそこ年配の方からならともかく、同年代からこのような便りをもらうとやはりびっくりしてしまうだろう。普段から俳句や川柳に親しんでいる人でないと難しい。俳句は無理だが、『使えそうな表現を目にしたら書き留める』は真似したいと思う。
ま
3
太宰治の芥川賞懇願書が依頼状の例としてあがってて笑った。星新一の手紙がかわいらしいしおもしろい発想でたのしい。2017/02/01
とす
2
最初の数ページとカバーデザインから良さそうと感じたのは正解であった。様々なテーマで文豪の手紙を見ていくと、なんだか手紙を書きたくなってきた。手紙術とあるが文豪の書き方を簡単に分析しているのみで、読みにくくはなっていない。2018/03/10
りょう
2
胡散臭さ全開の書名はいただけないが、文豪たちが親しい友人や恋人に送った手紙を読むだけでも楽しい。ちなみに自分が書くときのために盗める文章みたいなものはほとんどない。2016/03/05