山と溪谷社 ヤマケイ文庫 教えてケ?ッチョ先生！雑木林のフシギ

著者名：盛口満

山と溪谷社（2016/02発売）

• ISBN：9784635047937

内容説明

ドングリの花ってどんなの？枝の上のナゾのヒモの正体とは？散策がもっと楽しくなる、身近な自然のフシギ。

身近にある雑木林は、実は生きものワンダーランド！

虫の嫌うドングリ？ドングリの花ってどんなの？といったドングリのヒミツやマツボックリのエビフライ、ゾウムシと庭木の歴史、ゾウの鼻を持つサナギ、枝の上のナゾのヒモ、人喰いキノコや虫捕りツツジまで、巧みに生きる住人たちをご紹介します。

「ゲッチョ先生」の愛称で知られる博物学者・盛口満先生が、豊かな観察眼と好奇心で、雑木林のフシギに迫ります。
身近な林や公園に行くのがもっと楽しくなる一冊です。

※2003年発行『教えてゲッチョ先生！雑木林は不思議な世界 (Outdoor 21 Books)』 の文庫化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[さきん]

雑木林にまつわる様々な生き物の生態を著者の描画を交えて紹介する内容。長年の疑問が氷解したり、知らなかったことに驚いたり、著者の知識の豊富さには驚かされる。本当にお会いしたい。草莽の生き物好きとして心からそう思う。

2016/12/11

[こも 零細企業営業]

久しぶりに地元の図書館で借りた本。スゲェ勉強になるのと基礎が出来てないと痛感。

2021/02/18

[AU.Step]

子供の頃に身近にあった雑木林、殆どは開発されて宅地になったな、と思いつつ読む。久しぶりに雑木林に入り込んだ時の空気感や匂いを思い出した。今は無くなったそれらの雑木林にもそれぞれの生態系が存在していた事に思い至る。

2021/01/25

[yamakujira]

埼玉県の学校で理科を教える先生が、時にはひとりで、時には生徒たちと、雑木林の自然をいろんな角度から楽しむ。単なる自然観察じゃなくて、ドングリを食べてみたり、虫こぶで染料を作ったり、モモの樹液で遊んだり、自然を活用した体験がおもしろい。こんな先生がいる学校は魅力的だけれど、著者は１５年も前に退職して沖縄へ移住したとのこと。本書は２００３年発行の底本を再編集したそうで、ブッポウソウが営巣する神社のスギは伐られ、学校裏の雑木林も今ではゴルフ場になってしまったらしい。ブッポウソウ、会いたいなぁ。 （★★★☆☆）

2017/06/09

[しょうゆ]

子どもの頃、どんぐりや桜の実を集めたり、樹液を触ったりして遊んでいたことを思い出した。一つひとつの文章は短いが、身近な植物とそこに棲まう昆虫や動物について広く知ることができる。イラストが多いのがとても嬉しいし、何よりもゲッチョ先生自身が描いているのが良い。文章からもイラストからも自然への愛を感じられた。

2022/06/27