内容説明
すべては夏のせいだったのだ。その夏、私たちは野望に燃えていた――。26歳の夕香は平凡なOL生活にうんざりしていた。そんな夕香の前に現れたアキは、獣のように美しい男だった。誘惑されるがままに彼の腕に転げ落ち、炎熱の中で荒々しいセックスに溺れる夕香は、もう一人の自分に目覚めてゆく――。すべてを狂わす夏の中で、絶え間ない快楽の波に押し流されて、夕香がたどり着いた場所は……。暴走を続ける男女たちの“狂った夏”を描く異色のミステリーロマン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
1
栗本薫があとがきにも書いているように, 栗本作品の時代を区分する異色の作品。 SFでもミステリーでもない,時代ものでもない。 しいてあげれば,音楽や演劇を題材にした作品の中の暴力的な部分だけを抽出したような作品。 善し悪しは別にして,なぜこういう作品を書いたかの栗本薫のあとがきでの言い訳を読むと良い。2012/01/13
カンパネルラ
0
完全にアダルト。どうして栗本薫がこんなもん書くのだろうと疑問にも思ったが、さすがに描写もうまくHだった。予想以上に激しくすごかった。終わり方はさすがにうまくまとめていた。2008/03/20
丰
0
19970625