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内容説明
経済のグローバル化で新自由主義的な思考が跋扈するなか、日米で会社経営の経験を持つ著者が、会社や組織、働く理由や評価、仕事におけるプロセスとゴールとは何かなどを通して、「戦略に踊らされてはいけない」と問いかける啓蒙の書。「なぜ働くのか」と思慮しているビジネスマン、必読!
※本書は『ビジネスに「戦略」なんていらない』(洋泉社新書y、2008年6月21日初版発行)を改題し、加筆・修正したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
20
今、私の中には「物語」がない。だから踊ってるのかもしれない。奇妙な踊りを。物語を創ろう。自分だけの今後のお話を。そしてその主人公になるんだ。まだ武器は脆い、鎧なんてない。ましてトリカブトなんて。2018/11/25
チシャ猫
3
確かに、本屋に行けば「戦略」や「戦術」といったタイトルの書があふれている。 それが意味するところは、ビジネスにおいていかに他者(他社)を出し抜くか、という殺伐としたサバイバルゲームの攻略法を多くの人が求めている、ということに他ならない。 だって、どちらの単語も戦争で使うべき語でしょう? …と言われてハッとした。言語が示す呪術性の罠に、知らず知らずハマっていたのが恐ろしい。アフォーダンスは言語において最も顕著に現れる、という洞察も読み応えがあった。でもちょっと難しいですね、僕の頭では。2025/08/22
Asakura Arata
2
医院経営も新企画をみんなで考えて、それぞれの専門の人たちに手伝ってもらったりすると、とてもわくわくする。やはり金儲けではないよなあ。仕事は楽しくやるもの。経営者だとその楽しみが味わえるが、スタッフだって経営者が楽しんで仕事していると、つられて楽しくなると思うのだが。2016/02/28
アナクマ
2
「与えた分しか受け取れない。長いスパンでは必ず」たぶんそうなんだろうし、実感もある。だけど、受け取る前に辞めてしまったり、経営者・経営方針が短期間で変わったりした場合には、贈与も信頼も給与も評価も育成もバランスしないってことかな。逆に言えば、短期間で考える限りは、得失の差異はあり得ると。時間軸や、とどく範囲をどう考えよう。2016/10/23
Kentaro
1
ロレックスを例に解説すると300万のロレックスの時計は時計としての使用価値はせいぜい一万円のものに対して、顧客は目に見えない299万円の対価をブランドに支払う。このブランドは目には見ないし、いまだに顧客のイメージから既存していないインビジブルな何かである。ビジネス書に書いてあるような戦略思考は単なる流行り廃りか二項対立による敵を倒す手法である。 目に見えない資産を蓄積し、面白がる精神を吹き込んで真の戦略をたてて欲しいというメッセージを吹き込んだ一冊である。こんな感じでしょうか。 2016/10/26