内容説明
2015年秋、オバマ政権はようやく中国が南シナ海で不法に建設した人工島(軍事基地)周辺にイージス駆逐艦「ラッセン」を航行させ、上空をB52戦略爆撃機に飛行させた。中国側は「アメリカの艦艇が航行を続ければ何が起きるかわからない」とアメリカ側に通告したものの、軍事的行動には出ていないのは、アメリカが南シナ海を取り囲むかたちで周辺各国に基地を設け、中国を包囲する体制をつくっているからだ。だが、アメリカは本当に南シナ海を守るのか? 尖閣諸島を取り巻く東シナ海についてはどうなのか? 著者は、以下のように警告する。「オバマ政権は政治的には中国との話し合いを強めたいと考え、実質的なG2体制を整えつつある。アメリカは中国の行動から損害を受けないかぎり、尖閣諸島をめぐる日本と中国の紛争には介入しないだろう」。軍事大国アメリカが戦わなくなったとき、日本はどうする? ワシントン情報から読み解く「日本の禍機」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷれば
14
2016年2月3日発行。米国大統領選の話題が増す中、共和党トランプ氏の発言が連日メディアを賑わしている。日米安保、日本は自国で守れ(核保有まで言及)などストレートであり、戦後70年安全保障を真剣に考えず、憲法によって日本の安全と平和が維持できると思いこんできた日本人に衝撃を与えている。本書では2期8年に及ぶオバマ政権の総点検ならびに止まらない中国(露も)の脅威について述べられている。特に第六章新日米同盟に関する考察、提言は必読。日本人が日本のこれからを考えるために目を通してほしいと思った。2016/03/31
だろん
8
恒例の日高ワシントンレポート…先般読んだマイケル・ピルズベリーの「2049」に近似してきた感じ。アメリカの共産党革命を賛美してきたリベラルやそのマスコミが、米国内の分裂によってますますいきり立ってきてるようだ。何度、裏切られても抱き続ける中国へのアメリカの淡い期待が少しずつでも剥がれ落ちていってるのは良いのだけれど。それに比べて、日本に対する警戒心・猜疑心のなんといつまでも強いことか…勿論、我国も今までのようには米国に甘えていられる状況ではない訳で、米リベラルマスコミや中国に扇動されて売国してる暇はナシ!2016/04/01
九曜紋
8
元NHKワシントン総局長のこの人の書くことは基本的に信用している。しかし、中国による南沙諸島における軍事基地構築、対するアメリカ海軍による「航行の自由作戦」等、時事ネタは盛り込まれてはいるが、全体的に書かれた内容にはどこか既視感が。曰く、「オバマの世界戦略観の欠如が中国の習近平、ロシアのプーチンの増長を招いた」、「もうアメリカに頼ってはダメだ。日本よ、憲法改正し核武装も視野に入れよ。」主張がぶれないこと、NHK的価値観から距離を置けるところがこの人の知的誠実さなのだろう。2016/01/24
スプリント
5
軍事大国アメリカが世界紛争の抑止力として機能しなくなってきた感が強いこの頃ですが、アメリカの対中国戦略を論じています。アフガンやイラクの後処理でつまずいたオバマ政権が消極的になるのは理解できますが、果たして次の政権はどのような戦略をとるのでしょうか。2016/02/28
Micky
3
これも中国論。世の中の政治問題は経済問題に収斂する。中国、ロシアの地政学、米国と中国は表面でいかに丁々発止と戦っていると思っても、貿易比率、米国債の保有など本気でケンカは出来ない。さて、ひるがえって日本、性善説でアメリカの善意を信じるのはどうなんでしょうか。核保有の必要性まで、論じている。自分の国は自分で守る。これ、国の国たるの基本でしょう。2016/04/12
-
- 電子書籍
- 華麗なる悪女になりたいわ!~愛され転生…
-
- 電子書籍
- Q.E.D.iff ―証明終了―(9)
-
- 電子書籍
- あのこが泣いた 2 マーガレットコミッ…
-
- 電子書籍
- 小さな家に暮らしたい
-
- 電子書籍
- シェイクスピア全集 ヘンリー四世 第一…




