内容説明
いま,若い人たちのコミュニケーション能力が確実に低下している.それは一体なぜなのか.豊かな会話,生きいきしたやりとりは,どのようにして成り立つのか.話の流れをつかむ「文脈力」や基盤としての身体の重要性について説き,響き合うコミュニケーションのための知恵を伝授する.旺盛な発言と実践をふまえた決定版.
目次
目 次
第一章 コミュニケーション力とは─文脈力という基本─
コミュニケーションとは/ 「感情」と「意味」の座標軸/ディベート乱用の危険性/クリエイティブな関係性/インスパイアとインスピレーション/自分と対話し言葉を探す/ 「ていうか」症候群/文脈力とは何か/会話で迷子になる/文脈力のレベル/メモをとりながら会話する/三色ボールペンのメモ術/マッピング・コミュニケーション/人間ジュークボックスにならないために/誰とでも会話の糸口を見つけられるか/いきなり本題から入る/コミュニケーションするからこそ家族/親子間、きょうだい間での手紙/和歌のやりとり/連歌──座というスタイル/回し書きで作文をする/弁証法的な対話/セックス・コミュニケーション
第二章 コミュニケーションの基盤─響く身体、温かい身体─
響く身体、響かない身体/基本原則その1 目を見る/基本原則その2 微笑む/基本原則その3 頷く/基本原則その4 相槌を打つ/ 『浮世風呂』の身体コミュニケーション/車座──自我の溶かし込み/外国語学習と身体/ウォーキングの効用/ハイタッチとスタンディングオベーション/Fantastic! と拍手/体温が伝わる方言/癖と癖がコミュニケーションする/練習問題/演劇的身体でモードチェンジ/雰囲気の感知力と積極的受動性/沈黙を感じ分ける
第三章 コミュニケーションの技法─沿いつつずらす─
沿いつつずらす/偏愛マップ・コミュニケーション/要約力と再生方式/言い換え力/ 「たとえば」と「つまり」/会議を運営するコツ/ブレイン・ストーミングのコツ/ディスカッションのコツ/メタ・ディスカッション/プレゼンテーションのコツ/コメント力/質 問 力/ 『ゲーテとの対話』/相談を持ちかける技/ズレやギャップをあえて楽しむ/会話は一対一ではなく多対多/癖を見切る/人間理解力/過去・未来を見通す/コミュニケーションは誰とでも可能である
あとがき
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