内容説明
結婚をして家庭をもち、夫のために食事を作る、そんな平凡な生き方が、自分の求める幸せの形だと早映は思っていた。恋人・卓之の叔母の結婚パーティで、麻紗子と再会するまでは……。麻紗子の奔放で自由な生き方に、反感を覚えながらも、自分の中に同じ欲望があることに気づく早映。卓之、彼の叔母・優子、優子の夫……。それぞれが幸せを求めて、模索していく様を描く長編恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
亜希
42
重かったり濃厚過ぎる作品を続けて読んでいると、このいい意味での軽さが欲しくなる。流れもオチも前半で読めてしまうけれど、サラサラと読みやすいので退屈せずに最後まで一気に読めました。自分なら結婚取りやめると思うけど。優子のことは最初から嫌いだったな、主人公の早映のことも。その行動を否定する気はないけれど、いかんせん流されすぎ。早映と麻紗子の本音むぎだしの口論が、短いけれどなんだかんだ一番面白かったかも。2016/11/10
mazda
38
読み始めはそうでもなかったけど、読み進めていくうちにはまってしまった。面白かった。優子の存在がかなり怪しいな、とは思ったけど、なるほどそういうことだったのか…。確かに愛には少し足りない感じだが、これも幸せの1つの形なのだろうか…?2014/02/10
James Hayashi
29
恋愛や官能小説で終わらず、ドラマを作ってる。意外な展開に読み応えを感じた。2019/07/08
アコ
21
平凡さを自覚し安定した人生を送りたいと考える結婚間近のOL早映。元隣人で自由奔放に生きるダンサー麻紗子と再会したことによって、本当はいまの自分と正反対の生活をしたいとどこかで感じていることに気付く。でもそれはそれ、と思うも麻紗子の急死が早映の人生を大きく変える。というかんじなのだけど、一気にあれこれ変化を決断しすぎでしょ。それだけでも十分驚くのに、登場当初から引っかかっていた婚約者の叔母・優子がまさかここまで大きく絡んでくるとは。まさに唯川ワールド。こういうドラマありそうだなー!と思いながらサクサク読了。2016/08/27
桜もち 太郎
17
「二つの生活を失いたくはない。二つは一つだ。光と影があるように、裏と表があるように、一つは必ずもう一つを抱えているのだから」主人公の早映は同僚との結婚を控え平凡な幸せを得ようしていた。しかしそこに現れた一人の女麻紗子によって価値観が変わる。自由奔放な麻紗子に影響を受け、自分が持つ欲望のままに男に抱かれていく早映。人間の二面性、裏と表。婚約者である卓之も叔母との関係。人間は本来持つ欲望を抑え込んで生きることが本当の幸せなのか。早映にしろ卓之にしろ自分的には否定はできない。二人の行く末に幸せはあるのだろうか。2026/02/23




