内容説明
二〇〇〇年春、函館新港に運ばれてきた覚醒剤。その量百三十キロ、末端価格にして約四十億円。“密輸”を手引きしたのは北海道警察銃器対策課と函館税関であり、「銃対のエース」ともてはやされた刑事だった。腐敗した組織にあって、覚醒剤に溺れ、破滅を迎えた男が、九年の服役を経てすべてを告白する――。二〇一六年六月二十五日公開、映画『日本で一番悪い奴ら』(主演・綾野剛)原作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
81
こんな事件があったことを知った。当時話題になったと思うが私には記憶がない。北海道警察で起きた事件の実録。交通取締りでもノルマなんてない、と聞くけれど警察は完全なノルマ、点数主義。拳銃や覚醒剤の摘発について読んでいると実にバカバカしいことをやっているのだな。多分現在も同じようなことをやっているのだろう。警察は役所、そこにも隠蔽や捏造、不正、密告、裏切りなどが渦巻いているのだろうと思う。時々報じられる不祥事、うやむやになったものは一体どれくらいあるのだろう。メディアも報道できないことも多いと思った。2024/09/04
Tsuyoshi
69
麻薬使用、取引、銃刀法違反で服役した北海道県警の元警部の告白本。組織自体が腐っているとせっかくの忠誠心も無駄になってしまうという典型的な悪しき一例。これだけ不祥事が明白になり世間から叩かれてもノルマ主義や前例踏襲、裏金など世間を舐めきった姿勢が変わらないのも権力を持つものの強みなんだろうな。2018/08/24
無名
24
映画『日本で一番悪い奴ら』を視聴し、事実に基づく作品ということで原作にも興味を持ち、一読した。 読後の印象は映画とは大きく異なる。映画での主人公(綾野剛氏演じる稲葉)は、真面目だが言われたことをそのまま受け入れ、行為の是非を疑わない人物として描かれている。一方、本書の著者であり実在の稲葉氏は、「警察官がこのような犯罪まがいの行為をしてよいのか」と迷い続け、やがて善悪の境界を見失っていった様子が語られていた。2025/08/14
緋莢
22
北海道警察の警部・稲葉圭昭は、2002年、覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕。2003年、懲役9年、罰金160万円の判決を受ける。「銃対のエース」と呼ばれた稲葉だったが、エス(協力者)を自作自演に近いもので、そこには北海道警察も関わっていた。そして、2000年には130キロの覚せい剤、2トンの大麻の密輸の手引きという前代未聞の事態が起きていて・・・2017/10/10
kanki
21
逮捕など1か月30点ノルマ。捜査には協力者必要。sの維持には金がかかる。裏金必要。違法捜査、やらせも。2025/01/27
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