内容説明
本書は代数学の入門書として、基礎的な概念や思考方法を解説することを目的としています。定義・定理などもいわば標準的なものだけを取り上げ、繰り返しや重複をいとわず、わかりやすく受け入れてもらえるよう心がけています。●目次●群/環、体/環上の加群/拡大体 1978年発行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さわら
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1章 群,2章 環,3章 環上の加群,4章 拡大体という構成です. 丁寧な記述で読みやすい本です.ただ,図等が用いられてないので新しい本に比べて直観的なイメージは作りづらいです(本来は自分でイメージを作るべきでしょうが) 到達地点はガロワ理論ですが,最後にちょこっと出てきて応用(代数学の基本定理,方程式のべき根による可解性)が駆け足で述べられるので,そこについてはガロワ理論を主題にしている本を読んだ方が良いと思います. 作用については触れられていないので表現論等に興味がある場合は別書で補う必要があります.2014/04/26