ハヤカワ・ミステリ文庫 モデル探偵事件録――アクセル、パリを駆け巡る

著者名：カリーナ・アクセルソン【著】/池本尚美【訳】

早川書房（2016/01発売）

• ISBN：9784151815041

内容説明

ハヤカワ・ミステリ文庫〈my perfume〉第４作
ミステリ好きで探偵に憧れる女子高生アクセル。ちょうどパリコレが開催して街は華やかなムードのフランスの町で、有名ブランドのデザイナーが謎の失踪を遂げた！　アクセルは持ち前の美しさでモデル業界に潜入して失踪者の周辺調査をすると、謎のメモが……。「女子高生ファッションモデル探偵」、華麗なる活躍!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ひめ]

こんな簡単に、しかも一流ブランドのモデルになれるなんて・・・。トップモデルのエリーが、いくら退屈だといっても今まで知らなかった女の子の相手をしてくれるなんて・・・、そんな都合よく人の家に潜り込めたり、門番の目を盗んで逃げ出したりできるのかなぁ、と、気になるところはたくさんありましたが、モデルの仕事について、知らないことがわかったので、よしとしようかな。

2017/01/24

[ひらり なつ子@療養中 気持ちは元気]

気軽に読める本。巻末の著者によるパリの名所案内でルーヴル美術館のところに「ニコラ-プッサンの『四季』だけ観にいくこともあります」とあり、私もプッサンの部屋だけ見にルーヴルに行ったことがあるので、急に親近感がわいた。また、昭和女子大学の学生さんたちの座談会を読んで、若い人とはやっぱり読み方が全然違うんだなあと、改めて思った。きゅんきゅんなんて全くしなかったもの(笑)　シリーズものだが、次の舞台はニューヨークだからどうしようかなあ。土地勘がないから本書のようには楽しめないかも…。

2017/07/08

[熊猫]

ある意味シンデレラ・ストーリー。 べべ・ベネットをYAにした感じか。 もっと低年齢層に向けて書けばよかったのに…。

2016/05/13

[hill.384]

思ったよりもしっかりとミステリーしていた！というのが正直な感想かも。非日常的な雰囲気のシンデレラストーリーでもあるため気楽に読めてしまう。とはいえ死人こそ出ないもののファッション業界のシビアな部分やしっかりと伏線の張られた本筋はそれなりに読みごたえがあるので、サラッと読んでいると見落としてしまうようなこともチラホラと。終わりには次の事件が示唆されていたが、やはりシリーズものの様で。次作もこのレーベルで翻訳されるのだろうか、、、

2016/04/20

[寿々喜節句]

探偵になりたい冴えない女の子が、不覚にもモデルの世界に入ってしまう。モデル業界で大きな事件が起こり、探偵として行動をする。しかしまたもや不覚にもモデルとして活躍する。作者が元モデルだけあって、業界に詳しい内容になっているが、読み進めるのが大変だった。華やかな世界なだけあって、明るく楽しいミステリーだった。

2017/06/18