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内容説明
人はなぜ差別するのか。そもそも差別とは何か。そして被差別とは。差別に満ちた社会の実態を明らかにし、その根源を問い、さらにしばしば差別とせめぎあう「表現の自由」「言葉狩り」にまで踏み込んだ問題作。従来の「差別―被差別」といった対立的二元論にコペルニクス的転回を与え、真の人間解放に新たな地平を拓いたゴー宣差別論の集大成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
183
昔あった部落差別を中心とした差別の問題を色々な視点で書かれていて印象的だった。2016/03/19
ぐーたら
36
部落差別というタブーに斬り込んだ本。同じ人間であるにもかかわらず産まれた時からスタートラインが違うという身分差別。"人の世に熱あれ。人間に光あれ。"水平社宣言は差別をなくすための人権宣言。同和特権や「人権は金になる」と差別でお金を産もうとする輩によって無駄になってしまう。エセ同和が排除されない限り本当に差別で苦しんでる者は苦しみ続けると思う。日本には言論及び表現の自由があるというが、規制をかけられ、なんでも差別用語だと言い出すのはおかしい。これからもだんだん言い回しが大変になっていくだろう。2017/02/19
GAKU
31
20年程前の作品。2019/04/27
やす
20
再読。10年ほど前に初めて読みました。部落差別、自主規制、結婚差別など様々な差別がわかりやすく表現されています。青春の差別が読んでいてとてもつらかった。子どもに教える立場にある人たちに読んでもらって、理解をしてほしいと思いました。今年からは、法律の制定により、障害者差別が少しでも撤廃されていくと思います。2016/04/10
Uzundk
7
ハゲを差別したな!小林許すまじ! とじゃれるのはさておき。自主規制こそが差別の助長であるとメディアを批判し、自ら被差別側との対話をしてあらゆるところに潜む無意識のうちの差別感情を明らかにした作品。これまたすばらしい。差別とは言動に責任も誇りも持たずに行う思考停止(言葉狩りのごとき自主規制など)が助長している。私も意識無意識で勝手な基準で差別しているだろう。感情があるが故に仕方ないし、間違っていたならそれを指摘して貰えるような心構えでありたい。2015/10/21