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内容説明
世界最高の軍事戦略家であるクラウゼヴィッツ。彼が遺した不朽の名著である『戦争論』は、非常に“哲学的”で難解なことで知られる。しかし、それは後世の読者が、クラウゼヴィッツの主義主張の背後にたぎり立つ“ロマン主義的な情熱”を汲み取ることに失敗しているからなのだ――。クラウゼヴィッツは、なぜ終始一貫「精神」の威力を強調したのか? なぜ政治の変革を訴えたのか? フランス革命後のナポレオン戦争で、完膚なきまでに叩きのめされた祖国プロイセンを蘇らせるべく、稀代の戦略家が伝えたかった本当の核心を、現代日本の軍学者が“超訳”で読み解く。「軍事的天才」「戦略の要素としての精神力」「マニュアルはどこまで可能か?」「熟慮と断行のけじめ」「今日では決戦は強要しうる」「国民にガッツがあると、外国も助けてくれる」「時代ごとに制約があり、可能性がある」――決断とリーダーシップの神髄がここにある! 『[新訳]戦争論』を改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
26
有名な割に、読んでも少しも腑に落ちない事で有名な、カール・フォン・クラウゼヴィッツの『戦争論』に三つの補助線、プロイセンと英国との外交、プロイセンの戦略環境、そしてナポレオンの幕僚として名を馳せたジョミニへの対抗心という視座を置き、兵頭流に読みといた本である.噛み砕き過ぎの訳文であるため、兎角批判も多い.が、そこから「では、日本はどうあるべきか?」と考えるスターティングブロックとしては、十二分に働く好著である.兵頭先生の本は全て「では日本はどうすべきか?」に逢着する本だから是非呼んで欲しい.2016/01/14
ʍolslıɐus
1
クラウゼヴィッツ『戦争論』の超訳(いまいち要点がわかりにくかった)2016/12/25