内容説明
「いい人」――それは、すぐに人の立場を考えて気を使い、自分を犠牲にしてしまう人。「ノー」と言えない人、「真面目で純粋な人」「めんどう見がいい人」「謙虚な人」……ひと言でいえば「やさしい人」です。やさしさは善とされています。しかし現代は、そんな「いい人」が、おおぜい心を病んでいく時代なのです。「いい人」が傷つきやすいのはなぜでしょうか? 「いい人」でいる限り、辛さを抱えて生きるしかないのでしょうか? 精神科医として多くの症例を見てきた著者は、やさしさの裏側にひそむ「弱さ」を指摘します。そして、「弱いなりの力で、生きる技術、生き抜くストラテジー(戦略)を学ぶべき」と説きます。傷つくことを恐れず、勇気を持って人と対話すること。そして自らのアイデンティティを築き上げ、強さと生きる自信を身につけること。「いい人」よりも「必要な人」となるために、人生のヒントが見つかる心の処方箋です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
B.J.
6
●「いい人」:すぐに人の立場を考えて気を使い、自分を犠牲にしてしまうようなタイプの人。 人から嫌われるのが怖い。 ⇒やさしさの裏側にひそむ「弱さ」 ⇒いい人ほど、生きるための戦略をもたない。 ・・・本文より2020/03/01
fumikaze
3
廃棄
akir@t
1
こちらは、前回読んだ「若者の「心の病」・・・・」と同じ著者だったので、ついでにサッと読んでみた。そしたら、こちらも、後半は子どもの問題が主題で、ほとんど同じ内容だったような?久々にAD(アダルトチルドレン)という用語が出てきて、やはり、「すべて親のせい、というのは、おかしい」という主張で、そこはなるほど。最も米国でADが取り上げられるのは、それが正しいからというよりも、あくまでも当人の癒しになるという効果のためだと思うんだけど・・・。いずれにせよ、育児と呼べる期間の「今」が大切なんだな~と思った。2015/10/23
ねむい
0
リーズナブルで分かりやすい解説と図解があります。初心者でも読みやすい心理学本。2013/02/01