内容説明
「糖尿病」に始まり、61歳にして「肝硬変」の宣告。
くわえて「食道がん」「胃がん」を発症。
襲いかかる病を、いかにして強力な生命力にしたか。初書き下ろし自伝小説。
糖尿病からアルコール性肝炎。医師の禁酒勧告もなんのその、毎日四合六合と酒を飲み続けた道太郎。80以下が正常値のγ-GTP検査の数値、4000台をたたき出す。それから1年、61歳にして「肝硬変」を宣告される。くわえて「食道がん」「胃がん」が身体を襲う。取り囲む献身的な妻、親思いの娘。美しき女友だち、犬…。そんな闘病中、自身の身体が起こす奇跡も知る。重なる病にたじろぎながらも、病をエネルギーに生命を燃やす自伝的小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
21
物語とは人を感動させること。そして、自らの死の選択によって感動の物語を完成させるのが作家の使命と著者は粋がる。いい気なもんだ。七転八倒の苦しみが襲えば、そんなことも言っていられまい。糖尿病も肝硬変も、それ自体は自覚症状がないというのも甘えを生じさせる原因。趣向を凝らした文学的表現は読み飛ばし、著者の病状と医師の処方、処置のみ熱心に読む。2020/05/25
ophiuchi
13
γ-GTPなどの医学用語や数値が頻出する。アマゾンに「自伝的小説」とあるということは、実際の著者の体験が元になっているのだろう。アル中・糖尿病予備軍の人はこれと中島らも「今夜、すべてのバーで」を読んで身につまされるべきかも?2016/06/17
tamako
9
検査結果をメモしながら半日で読了。なんというか、ほぼノンフィクションというか私小説だと思うのだけど、主人公の名前を付ける意義とは? 競馬周りが創作? さて、私の身内にもアルコール依存症がいるのでγ-GTPが4桁くらいでは驚かないが、この人は糖尿も相当進んでるのに肝硬変で余命を指摘されるまで酒を止めない。しかも日本酒とビールという、そりゃあ糖尿にも肝硬変にもなるよって組み合わせ。しかしここから2021年夏までだから余命宣告から10年生きたわけで、身体が丈夫だったのね。2021/09/26
ちかこ
7
アルコールの怖さを知った。 思わず自分の9月の検査結果みて数値を確認した。 2024/11/12
はっぴ~
4
肝臓 アルコール 自己責任。2016/07/17
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