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内容説明
時代小説や時代劇に登場する「旗本」。彼らはどのような暮らしをしていたのか? 御家人とはどう違うのか? 三田村鳶魚の最後の弟子が、複雑な江戸幕府の制度をふまえ、これまで誤解されてきた旗本身分を正しながら解説。「徳川家直参」の意味、江戸城中での作法と年中行事、家督相続と隠居、昇進・給与、家計と年収、本家・分家との関係……豊富なエピソードで楽しく読める、歴史・時代小説ファン必携のコンパクト事典。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wang
2
江戸幕府の全旗本5,000余家の人名家系家禄職歴住居などを調べ上げた「江戸幕府旗本人名事典」の編著者による旗本の解説記事。旗本とはどういう人でどういう生活をしていたかなどかいつまんで説明。265年に及ぶ時代時代での変化もあれば例外も多いし記録に残っていないことも多い中で、体系的ではなく、書き始めのテーマから脱線も多い。その分、例外的なものも含め実例が豊富で当時の武士の暮らし向きがうかがえる。幕臣には同姓が多く、同じような禄高の家も多く加増減封もあるため姓名だけではどの家系か判別しにくい苦労なども面白い。2022/01/30
タツ フカガワ
1
時代小説でたまに目にする旗本八万騎。「騎」は馬上身分のことだが、本書によれば実際は「寛政十一年末で五千百八十六家」だったとか。その旗本は江戸府内でも外泊は固く禁じられていた。そうなると早乙女主水(佐々木味津三「旗本退屈男」)など即改易か。ガッハッハと笑ってはいられない。著者は江戸風俗研究の泰斗、三田村鳶魚の最後の弟子。わかりやすい文章ですが、如何せん幕臣の仕組み、幕法がやたら複雑、ということがわかりました。それでも目次から拾い読みで楽しめた。これからもたびたび手にすることになる1冊だと思います。2017/01/12
すんすけ
0
何度読んでも新しい発見がある。私にとっての江戸考証のバイブルの一つ。この本を読んだら、同著者の辞典類も読んでほしい。更に知見が広まる。2016/10/13
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