講談社現代新書<br> 警察捜査の正体

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講談社現代新書
警察捜査の正体

  • 著者名:原田宏二【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 特価 ¥499(本体¥454)
  • 講談社(2016/01発売)
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  • ISBN:9784062883528

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内容説明

「このままでは警察国家が復活しかねない、市民はとにかく自衛するしかない」北海道警の方面本部長を務め、2004年に「警察幹部の裏金」を告発した著者が危惧するのは、警察の捜査権限が拡大しつつあること。治安維持という錦の御旗のもと、刑事訴訟法改正で司法取引の導入、通信傍受対象の拡大が進み、新しい科学捜査が次々導入される。だが法律に照らすと、あまりにも「グレーゾーン」が多いのが警察捜査の正体だ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スター

50
 著者は警察にいただけあって、説得力がある。捜査のデジタル化が進んだが、聞き込みなどの捜査がおろそかになり、デジタルデータの過信による誤認逮捕が続く事にも警鐘を鳴らす。  また警官の捜査能力が落ちてるそうで、昔の交番の警官は単独徒歩が原則。管内の隅々の実態を知り、住民と接する事ができたが、現在はパトカーで巡回するため、警戒の目は荒くなってるそうだ。  そのうえ犯罪検挙や交通違反取り締まりにノルマを課すなどの業務管理が行われているという。ノルマは件数稼ぎ、やりやすい事件の検挙や数字の誤魔化しに通じるとの事。2022/02/22

リキヨシオ

36
昨年、刑事訴訟法が改正され取り調べの可視化が取り上げられていたけど、実際は「こんなこと」になっていたなんて!?法律に照らし合わせてもグレーゾーンに該当する捜査が当たり前になっている。もし自分が無実にも関わらず警察に疑われたら…と思うと無性に怖い!今までは、警察は犯罪を憎む「正義」として行動してほしかったけでけど、法律の下で淡々と捜査するほうがいいのではないかと感じる。巨大権力を持った偏った正義は何だか危険だと思った。2016/05/11

skunk_c

12
道警裏金事件を告発した元警視正による、現在の警察捜査の問題点を具体的かつ詳細に指摘したもの。冤罪事件や代用監獄など、過去に多くの書物で指摘されてきた問題もあるが、内部にいた人ならではの指摘は、改めて警察の恐ろしさを見せつけられた気がする。それ以上に本来地方警察であったものが国家警察化してきたこと、特定秘密保護法などが警察権力の強大化を招いていることなど、戦前の「治安警察」に近づきつつあることに戦慄した。一方暴力団対策などについてはちょっと分かりにくい面も。新聞3面記事の事件報道を見て納得する感覚は危険だ。2016/03/01

akinbo511

11
警察の横暴から一般市民が身を守る方法やマスコミの問題点はわかったけれど、図表やグラフが一切なく、すべて文章で説明しているので非常に読みにくい。せっかくのデータが伝わらずもったいない。あまりに情報量が多く、1冊に様々な話題を詰め込み過ぎだと思う。 2016/05/15

チェアー

10
自分の体験に基づく話があまりなかったのが残念(それはほかの本で結構書かれているのかしらん)。警察はこんなに法律を無視する組織なので自衛できるところはしましょうね、という啓蒙書と見ました。2016/05/15

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