内容説明
地球統計学では、空間座標を伴うデータを確率場の実現値とみなし、データの解析・予測を行う。地球統計学の中心となる手法がクリギング法であり、鉱山学から誕生した空間的予測法のことである。クリギング法は、地理学、経済学、石油・資源探査、土木工学、土壌生理学等の様々な応用分野に使える手法で、本書はクリギング法の理論を中心に解説し、シミュレーションについてはRを使って分析している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shin_ash
5
仕事上、空間統計学が必要になりそうなので関連書籍を読み漁っている。本書もその一環。本書を読んで見て何となく概要が掴めてきた気がする。本書はクリギング法に絞って解説しているので比較的分かりやすく解析例も出しながら説明されているのはありがたい。その一方で図がRの出力そのままで軸の値が小さく読み難い上に、図の解説もあっさりしているところが多く、この辺りはが読んでいてストレスのかかるところである。Rに関する情報もそれなりに充実しているがこの辺りは取り組む際には最新の情報洗い直す必要があるだろう。2020/09/19