内容説明
『トーラーワーヨー♪ プーサンハンエー♪』で古くからおなじみ、韓国第二の都市・釜山は、朝鮮半島の玄関口として繁栄し、戦前戦後の激動の時代を見つめ続けてきた港町。東方神起ユンホ出演でも話題の映画『国際市場で逢いましょう』で描かれた韓国現代史の庶民の物語をなぞりながら、釜山の魅力を伝える紀行エッセイガイド。日本からのアクセスがよく、ソウルより物価が安いこの町で、地元民に愛されている飲食店をたっぷり紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
49
今風に言えば、釜山の映画のロケ地巡りと釜山のB級グルメレポートなんですが、奥深い紀行文です。朝鮮戦争や日本による植民時代の歴史に踏み込んだり、あるいは釜山の民俗を丁寧に拾い集めて解説してあったり。釜山の下町で生活する人たちの普段の生活ぶりが良く理解できました。読み物としても楽しめる一冊でした。2018/09/09
のらぞー
10
釜山で一人食べ歩きがしたい!かと言って焼肉とか鮑粥とかの定番料理なんての面白くない。そんなボクの目が釘付けになったのはマンボーのお造り!水族館で泳いでるのしか見たことないけど、これ本当に美味しいのかな。2018/09/20
二人娘の父
6
舞台は釜山。JIMINとグクの釜山。そして韓国で1400万人が観たという大ヒット映画「国際市場で逢いましょう」の舞台でもある。本書は釜山ガイドブックとも言える紀行文。発刊が2015年とやや古いので、登場するお店や街並みは、すでに無いものも多そうだ。日本との関わりも深い街。めちゃくちゃ行きたくなった。마마 머라카노!2024/03/12
紫砂茶壺
5
釜山のグルメレポートを期待して買ったが、本書は韓国映画のロケ地の話と街の来歴のような周縁部のことがらについて多く紙面を割いており、肝心の食堂や料理についての記述は2割もないうえに、殆どの料理を「酒がすすむ」でまとめている印象。見たこともない韓国映画について、読者も当然見てるよね!と言わんばかりに長々説明を繰り返すのには大いに閉口した。写真は多いが巻頭カラーを除いて全てモノクロなので雰囲気がよく伝わってこない。著者がどういう層に向けてこれを書いたのかわからない。半分まで読んで、残りは放棄した。2020/05/29
平坂裕子
3
韓国料理が大好きで、毎年訪れる釜山の町。そのたくましくも人情味溢れる町が、朝鮮戦争という激動の時代を乗り越えて来た歴史を 深く知る事で、これまで何気なく 訪れ、食べていた料理にも尚一層味わい深きものになりそうだ。2018/04/30