内容説明
体だけの関係に憧れる、自称・さげまんの19歳女子大生。ストーカーと付き合うことになってしまうグラビアアイドル。恋人の友達に惹かれはじめた同棲7年目のデザイナー……。自分の欲望に正直すぎる彼女たちだからこそ、心を溶かすような恋の瞬間に巡り会える。稀代の写真家・藤代冥砂が、奔放で美しい11人の女性たちを描いた初めての恋愛短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
141
写真家・藤代冥砂さんが初めて書いた恋愛短編集。11人の女性達の物語。著者が男性だということを忘れてしまう程、綺麗で淡々とした文体で女性の心理描写もリアルでとても心地よかったです!中にはとても官能的なお話もあり、ドキドキしてしまいましたが色んなパターンの恋愛を楽しむことができました♪お気に入りは「君の芸術が終わってしまう前に」「二本の丸みを帯びた地平線」「ガールフレンド」「海底の音楽」「太平洋」「馬を追う」「クレーターと巨乳」「絵空事」。ほとんどのお話がお気に入りですね♡(笑)西加奈子さんの解説もいいです♪2015/11/08
melon
26
短編はあまり得意ではないが、これは楽しかった。2016/06/02
coco夏ko10角
24
11のお話収録の短編集。実際ありそうなのからファンタジーな感じのものまで、色んな恋愛小説が詰まっている。海の底で暮らす『海底の音楽』が一番印象に残った。一行目で惹かれてそのまま引き込まれていった。2015/01/02
アコ
22
通勤電車内で少しずつ読んだ11篇の短篇集。主人公はすべて女性でどこか官能的なのが藤代冥砂さんっぽいなとおもいつつ、小説は彼の写真を見て感じるものとよい意味で違うことに驚く。描写がとても細やかで(たまにそれがくどかったくらい)光景がありありと目に浮かぶ。自由奔放でトリッキーな女性たちのふとした動きや佇まいの描写が素敵で絵になっているあたりはさすが写真家が書いたものと言うべきかもしれない。ふわふわとした不可思議な物語から妙にリアルな話までバラエティ豊か。オカダミカさんのイラストも好き。(解説は西加奈子さん)2014/11/28
チョコザイ
9
様々な恋愛が描かれてる。割りとリアルな恋愛が多く何だか生々しいくらい。ちょっとエロチックからかなりエロチックなものまである。最初の1行から引き込まれてく。ハッとさせられるセリフも多かった。東京湾の海の底での暮らしが魅力的な「海底の音楽」と自分の家を建ててる大工と恋に落ちる「二本の丸みを帯びた地平線」が印象的。【平凡な恋愛になることを願った。悲しいことがなるべく少ない恋愛を願った】というセリフが響いた。2015/10/17
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