内容説明
アーサー・C・クラークのSF小説「楽園の泉」や、ガンダム(機動戦士ガンダム00、∀ガンダム)などに登場する宇宙エレベーター(軌道エレベーター)は、SFの中だけの夢物語だと思われてきた。しかし、ここ10年ほどの急激な素材革命によって、技術的には実現の可能性が見え始めており、早ければ20~30年後くらいには実用化される可能性もある。
この本では、宇宙エレベーター全般について紹介していく。技術的なトピックだけには留まらず、達成するために解決しなくてはならない社会・制度上の障壁、建築された場合の社会・産業上のインパクトなどについても紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
17
知識補強のための宇宙エレベータ書籍の2冊目。現在の技術と工学の応用で宇宙エレベータを造る。そのメリットと課題を分かりやすく。ただ2冊目故に、アタマに入った分、そう簡単でないと思い直す事も多く。本書で”そのうちなんとかなるだろう”的な楽観視しているところが、かなりネックに感じた。実際、宇宙空間をエネルギープラントにしざるを得ないほどの困窮が無い限り、せっせと人類は宇宙を開発しない気もするが、準備をしておくのに無駄というものはない。 2014/09/11
けいた@読書中はお静かに
11
宇宙エレベーターのメリットや宇宙エレベーターの仕組み、技術的・国際的な問題点、将来性などを分かりやすくまとめているので物理を習っている高校生であれば十分理解出来るレベル。なんか宇宙エレベーターって想像出来ないから現実味がないけど、僕の子供たちの世代は海外ウェディングみたいな感じで、宇宙で結婚式とか挙げたりするんだろうな。2014/03/10
yasu7777
2
★★★★☆ 練馬3069-402 ふとタイトルを見て手に取った本でしたが、なんか久々に現実性のある夢を見た感じで凄く良かったです。2021/09/08
まめタンク
2
2013年168冊目。本書は宇宙エレベーターについての本だが、あまり未来や希望については語らない。本書はタイトルにもあるように、宇宙エレベーターの技術について書かれている。ある意味で専門書なので、万人受けする本ではないとも思ったりする。2013/12/13
さっちゃん
2
一言で感想を表わすと夢があるなーといった感じ。多分物理や化学の専門家が書いた本ではないため、一般人でも理解できる。もちろん化学や物理、政治、経済など様々な専門分野について触れられているが、下の方に注訳があるのでわかりやすい?まあ、多分理解できると思う。最後の方では観光旅行はこんな感じかなーや宇宙ではこんなものが作れるよーといった展望ももれなくついてくる。わくわくどきどき本(笑)2013/08/30