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内容説明
フランクルは精神神経科医・心理療法家として「ロゴセラピー(実存分析)」を創始・活躍していたが、1942年にナチスのユダヤ人収容所に送られた。3年近くの苛酷な収容所生活を生き延びて解放されると、ふたたび心理療法家として、また著作家として精力的な活動を再開し、「人生における意味」を追究する。本書は名著『夜と霧』の著者フランクルの思想と実践的活動を合わせた全体をわかりやすく解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
102
世界的名著『夜と霧』を著した精神科医、フランクルの生涯と思想を解説◆フランクルについては何の予備知識もなかったが、本書を読んで、もう少し深く知りたくなった。『人は人生からの問いに答えなければならない』『人は時間的な展望の中でしか意欲を持って生きられない』という話しがとても印象に残った。◆自分は人生をどう生きるかと考えるのは傲慢で自己中心主義だ。人生が私に問いかけるものは何かという視点が必要。人生は私に何を求めているのか。この考えにより人生全体を俯瞰し、それまでの拘りや悩みがバカバカしく思えるようになる。2019/12/27
けんとまん1007
61
ゆっくりゆっくり、噛みしめながらという時間を過ごせる。自分の視点・立ち位置をどこに置くのかで、こうも違うのかということを整理できる。それは、自分と自分以外の人との関係でもあり、自分と日々の営みとの関係でもある。それが、今、目の前にあることへの考え方・捉え方にもつながる。深い思索の一方で、ユーモアセンスも持った人であるということが、頷ける。それでなければ、過酷な経験を乗り越えることはできなかったのではと思う。人生が自分に何を期待するのか・・を、考え続けたい。2024/05/14
うえぽん
50
心理学者が、「夜と霧」の著者フランクルの生涯と思想のキーワードを解説。若年期から人生の意味を問い、強制収容所でも、奪われたものより残されたものに目を向け続け、家族と使命が待っていると信じ続けた。リンネのホモ・サピエンス、ベルクソンのホモ・ファーベル、ホイジンガのホモ・ルーデンスと対比し、ホモ・パティエンス(苦悩する存在)に人間の本質を見出した。悩みを私の視点からではなく、人生からの問いとして捉えることが、状況や社会からの問いに責任を持って応答する自己に引き上げるとしており、自らの人生観として受け止めたい。2026/02/09
原玉幸子
27
「人類必読の書」の『夜と霧』のフランクルの「ロゴセラピー」の理念に関わる解説書。受けた衝撃から「『夜と霧』を超えるものはないであろう」との発想は私の浅はかな思い込みで、「フランクルとは何ぞや」との問いに彼の人生体験と理念体系をなぞる必要を意識する最適本でした。只、思想の根幹「『人生に意味があるのか』と問い掛けるのではなく『貴方を人生が待っている』」が、著者の思い入れが強いからか、シンプルに筋が通っている信条だからか、やや説明に重複感があり、くどくど説かずに短く言い切ればいいと思いました(◎2024年・秋)2024/10/13
ykshzk(虎猫図案房)
19
再読。自分の思いを世に知らせなければというフランクルの確固たる思いが度々の奇跡を起こし、彼を強制収容所から生還させたのに違いない。人生からの問い、というとピンと来なくても「人生」=「状況」と考えると分かりやすい。長期的にも「今」という短期的にも、状況から発せられる問いにどう応答するか。どんな状況(人生)でも、それは私たちに応答を求めている。人間は人間同士の争いや災害などによって様々なものを奪われるが、その際にとる「態度」までは何者にも奪われない。状況からの問いに誠実に応答していこう。 2023/02/23
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