内容説明
嵯峨野の高級リゾート「嵯峨野倶楽部」に併設された浄瑠璃小屋・嵯峨大黒座のこけら落とし。古浄瑠璃「阿弥陀胸割」上演中に起きた事件。元外科医で「東雲流」五代目、人形遣いの東雲蔵一が見る事件の真相とは。内と外、虚と実が転回するデビュー後第一作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
60
京都嵯峨野、人形浄瑠璃、連続猟奇殺人事件、ホラー的ファンタジーなどが入り混じって独特の雰囲気が作られていて、それは個人的にはものすごく好みなのだけれど、ちょっと詰め込み過ぎかも?「阿弥陀胸割」の上演場面は細かく想像できる美しい描写で耽美的なのに登場人物がその場面にふさわしくない気がしてなんとなく残念な気分で読了。2023/05/21
はつばあば
48
京都・嵯峨野・人形浄瑠璃が絡まった話なら面白いかもと。丁度Unlimitedで読ませてもらえるからと手を出したが難し過ぎて幾度リタイヤしようと思ったか。でも読み友さんの中には造形の深い方もいらっしゃるかと。是非仇討ちして欲しい気分です。五の段の恋文からやっと頭の中に入ってきた「生きている」ことのありがたさ。人形浄瑠璃にまつわるミステリから心臓移植へと。足利義政が造った銀閣寺と化野念仏寺の間に内裏が京都盆地の東西に結ばれているのは死と誕生を準備することなんですって。それを中秋の名月が・・。難しかった・・。2022/12/05
九月猫
39
道具や要素の一つ一つは好みなんだけど、物語としては……うーん。ごめんなさい、ダメでした。途中まで語ってその先はまた後で、みたいなことが重なるのも、蔵一の言葉に晃次郎がわかったとか理解したというのが何度も繰り返されるのも、読んでいて面倒くさい。器と中身の話もなんだか面倒くさい。巻末の図、レイラインより大黒座と庭の見取り図のほうが良かったのでは?と思ったけど、そこまでミステリでもないのか……うん、いっそもっとオカルティックなほうに振り切れちゃったほうがよかった気がする。2016/02/09
みい坊
26
あらすじから、ミステリーと勘違いしていました。結構、読むのに苦労しちゃいました。繰り返される器と中味の謎かけ。これがまた、私には良くわからなくて。名月の元で披露される耽美的な舞台。古浄瑠璃「阿弥陀胸割」の切ない物語は堪能したけれども、何しろミステリーを期待していたので・・。事件が起きてからの登場人物の態度も納得出来ずモヤモヤと読み終わりました。2016/02/13
びぃごろ
11
ラノベ?と思ったらとんでもなかった。のっけから化野念仏寺が私の行きたかった場所であることを提示してくれ、京都の方位・緯度地図、人形浄瑠璃、気、異所性心移植、―脳は最大の内分泌器官―興味津津の事ばかり!咀嚼しながらじっくり読む。「器と中身」~生きている限り変わり続ける。書写の筆・墨・洋服の話しもフムフム。「この世界では誰もが皆、運命に操られている傀儡子」気が合う友達は「気」があっている。分類はミステリー?それにしても濃厚吃驚(笑2016/05/11
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