内容説明
11月22日の「大阪W選挙」に合わせ緊急出版! 自らの政治生命をかけた「大阪都構想」が住民投票で否決され、政界から引退を表明した橋下氏。しかし彼は本当に引退するのか?この8年間に大阪のみならず全国を巻き込んだ 「橋下政治」とは何だったのか? 深層に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
makimakimasa
10
元為政者として有意義な問題提議が活発な橋下氏。東京に生まれ、小6で大阪市東淀川区に引っ越して来た。中学時代の教師は「彼を突き動かしていたのは、行政や社会の矛盾に対する恨みの感情だろう」と評する。所得の再分配で不公平と不公正を無くしたい、が政治理念。だが手法が強引過ぎた。本書は大阪都構想挫折を天敵・朝日新聞がまとめたもの。東京人の自分は当時よく分からず、読後の今もピンとこない(自分のせいか、朝日のせいか…)。東京23区が特別区で、大阪24区が行政区(区長は市職員)は初めて知った。時の人・吉村現府知事も登場。2020/05/06
みじんこ
10
大阪都構想の駆け引きや、その対立構造に多くページが割かれている。自分は大阪市民ではないが、本書を読んでもなお都構想の賛否を決めるのは非常に難しいと思った。橋下氏の改革は、自身も身を切るという点などは評価できるが、悪く言えばあるゆる手段を駆使して突破を図ろうとし、強引ではないかと感じた。中田宏氏が章末のインタビューで話していたが、橋下政治は結果が0か100かになってしまう。これは全くその通りだと思う。本書は維新が勝利したW選のすぐ後に刊行された。橋下氏自身も、いずれ政界復帰するだろうと個人的には思っている。2015/11/28
May
5
橋本氏の言動を手堅くまとめた資料という位置づけだろう。いろいろと参考となったが、歴史上の人物(=故人)ではなく、かつ、新聞社がまとめたものだからだろう、執筆者の解釈、理解といったものが入り込まないように書かれてあり、その意味で、まさに「ルポ」なのであって、評伝ではない。物足りない思いがあるが、やむを得ないところ。2023/07/01
hiroshi0083
5
橋下氏の、政治家としての危うさと魅力を堪能できると同時に、橋下徹という特異な政治家を通して、政治の現場を知ることのできる一冊である。ではあるが、僕がこの本から強く感じたのは、政治に限らず「理論だけで人は動かない」ということである。個人的か社会的かに関係なく、何かを成し遂げるにあたっては、バックボーンとしての理論に加えて、その理論を実践するための、何らかの行動が必要である。そこでは、理論をどうやって他人に伝え(伝えないこともある)、最終的にその理論を具体的な形にするかが大事なのである。(コメントに続く)2016/02/10
チェアー
5
結局、大阪都構想は大阪市役所をいったん解体することが最大の眼目。国鉄分割民営化が組合の解体を狙ったことと似ている。大阪市が持っていた既得権益を攻撃して奪うことが狙いだった。橋下氏を見て感じたことは、イエスかノーか、二者択一の回答を即座に求めてくる人や、反対すると対案を求めてくる人には注意しなければいけないということだ。物事には決められないグレーゾーンがあって然るべきだし、対案がなくとも嫌だと思ったら拒否できて当然だ。2016/01/24
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