内容説明
英雄チンギス・ハーンの人間像をモンゴル帝国成立期の歴史的背景とともに、専門家の立場からわかりやすく解説。遊牧帝国の交代からモンゴル民族の起源、アジア大陸を制覇した一族の戦略と隣国との関係、さらに現代に引きつがれる末裔たちの一大ドラマを研究と史料に基づいて展開する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryo Sogawa
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モンゴル族を中心に見た12世紀以降のユーラシア史。大量の内容が圧縮して書かれているので、一度読んで分かったとは言い難いが、モンゴル族がユーラシア大陸の歴史の形成に重要な役割を果たした事は感じられた。元寇だけじゃないのね。2016/05/02
宣和堂
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ヒデヒロー先生の再版本…ながら、検索すると元の本はプレミア価格がついているようで、この本だと入手しやすかったりKindle版が出ていたりでなかなか心苦しい。 内容的には『チンギス・カンとその時代』で最近はこういう説になっているのか~と思った箇所は大体この本に書いてあり、ヒデヒロー先生やっぱすげぇ…ってなる本だった。2016/01/24
MIRACLE
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朝日文庫版『チンギス・ハーン』の再版。英雄の生涯と業績を中心に、モンゴル民族の歴史、中央アジアの遊牧帝国の歴史、モンゴル帝国のその後、現代に至るチンギス・ハーンの子孫とその活動についてのべたモンゴル民族の通史である。カタカナの人名とその系譜が煩雑で、しかも、わかりやすく伝える工夫もない。そのため、読み通すのが苦行だった。また、元朝秘史を作り話と断っておいて、史実と並列するのは意味不明である。筆者は本書冒頭の「新版まえがき」で、唯一の絶版本の復刊を喜んでいるが、このまま絶版でもよかったと思える内容だった。2016/01/23