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内容説明
広大な未開の地下に眠る鉱物資源、10億人以上の巨大市場、年平均5パーセント以上の経済成長……先進国が生き残りを賭けて進出・協力を望む“ラスト・フロンティア”アフリカ大陸。日本がその果実を得るためになすべきことは何か?その果実を強奪しようとする競合国、とくに中国をしのぐための知恵とは何か? 日本の未来を約束するアフリカとのビジネススキームをアフリカと日本、二つの祖国を持つ「侍」が伝授する!
目次
はじめに
第一章 爆発する消費マーケット、世界が狙う天然資源
第二章 中国に踏み荒らされるアフリカ大陸
第三章 反日に固執する中韓は「奴隷の恨み」を棚上げしたアフリカを見習え
第四章 日本はこうしてラストフロンティアを手に入れる
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
13
「ブラックアフリカ」と呼ばれるアフリカ大陸への偏見を解きほぐされると共に、中国の悪行三昧も鋭く指摘されていました。アフリカへの興味を喚起される本でした。白人を仲介役とする取引で漁夫の利を奪われる事態は横行してそうですね……気をつけないと。2016/02/27
Nobu A
12
コンゴ民主共和国出身で日本滞在歴が長い大学教授の筆者。アフリカの内情をよく知り、国際政治評論家が執筆するには打って付け。とても興味深い内容。ほぼ一気読み。全世界の20%の陸地面積を持ち、総人口の30%が集まるラストフロンティア、アフリカ。知らないことが多過ぎる。中国の新植民地主義の歴史的背景説明や国際的比較による考察。日本政府と企業の積極的な投資を望んでいるが、中国の儲け第一主義を抑制しつつ、国全体が潤う経済発展を促進する政策が必要。日本に限らず他の先進国にも魅力的に映らない。アフリカ全体の協働強化も。2019/08/07
とよぽん
12
この本は、単にアフリカでビジネスを推進しようという内容のものではない。コンゴ出身のムルアカ教授が、ラストフロンティアのアフリカを心底愛する気持ち、そこに日本の高度な技術や誠実さ、勤勉さが必要なのだと訴える本である。来日30年になるムルアカ教授が、あるラジオ番組で話していたことがきっかけで本書を読んだ。私たちは人類の母アフリカ大陸をもっと知らなければならない。相互理解から国際協力が始まるのだと思う。2016/05/09
きゅうり
7
旧宗主国の存在もアフリカでのビジネスをするうえで障害になる。 アフリカでビジネスをするために必要なのは人脈。ムルアカさんが2023年急逝されたのが惜しまれる。2024/06/09
かりんとー
6
ぶっちゃけ守るべきは「アフリカの自然」であって「アフリカ国家」ではないんだなあ。ジャングルが中国人によって破壊されてると書いてあったが、アフリカ人に まかせていてもいずれは消えるよ。アフリカ国家が発展したらガンガン自然壊すだろうし。今までの先進国と同じ経済発展されたら困るよねえ、そしたら地球滅亡だよ。でも中国にアフリカをとられるのは癪に障るなあ。中国が開発していったらあっという間に刈り尽されるだろうなあ。助けたいなあ。でも日本に期待しないで自分らでちっとはなんとかしろよ。まあ悲痛な叫びだけは受け取った。 2016/10/08