内容説明
推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。現実と虚構の狭間に出現する5つの《さかさまの密室》とは? 78年、弱冠22歳の青年によって書かれたこの処女作は「新本格の原点」、「第4の奇書」と呼ばれる伝説の書となった。いまだ色褪せない未体験の読書を今こそ! 幻のサイドストーリー『匳(こばこ)の中の失楽』も収録!
目次
序章に代わる四つの光景
一章
二章
三章
四章
五章
終章に代わる四つの光景
サイドストーリー 匳の中の失楽
文庫新装版あとがき
解 説 松山俊太郎
蛇足のようなもの 乾くるみ