内容説明
受勲鬱とでもいうべき症状に陥ったとき、ふと心を軽くした3本の電話。著者にしか描きえないエピソードをユーモアたっぷりに綴った「受勲異聞」ほか、様々な媒体に寄せた文章など、散逸させるに惜しい滋味溢れる折々の随想52編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
12
読んでいて年齢的に近いほうに入るのか、安心して読んでいられます。まあ若干右翼的なことを書かれているときもありますが、比較的言いたいことを言っているのでストレスはたまらないのでしょうね。辞書について書かれているところは私と同じだと感じました。最後のほうは追悼の辞や結構の祝賀の言葉などもあり楽しめました。2014/02/12
gauche
2
恬淡として枯ならず、で合っているだろうか。まさに帯の文句通りの随筆。2013/02/23
ナウラガー_2012
1
『新解さんの謎(赤瀬川原平著、文藝春秋社)』/芝麻醤(すり胡麻のペースト)/長崎カステラ屋:福砂屋、松翁軒/麹町の村上開新堂の洋菓子/『高松宮日記』喜久子妃殿下の暴露本/論語の各語句の8割近くは原稿用紙2行分のスペースがあったら書き写せる/アボリジニはインドと血のつながりの濃い人種で、第二次大戦後、たくさんのインド人が移民として豪州北部へ入って来た。先住民のアボリジニと彼らは何万年と時が経っているはずなのに、祭の晩古くから歌い継がれてきた唄を彼らが歌うのを聞いて「その歌、知ってる」というそう2012/07/07
ナウラガー_2012
0
仏は当時西部戦線で独軍と苦しい状態にあって海軍工廠も陸戦用の兵器製造に追われており軍艦製造まで手が回らず日本の造艦技術に目を付け12隻の駆逐艦を依頼した/進駐軍関係者専用待合室兼鉄道旅行案内所RTOと連合軍専用列車/戦前世界第三位の海洋戦力であった帝国海軍は米英両海軍の古き良き伝統を手本に海洋国の紳士にふさわしい気風があった。「よきを取り悪しきを捨てて外つ国に劣らぬ国となすよしもがな(明治天皇)」2012/07/07
ナウラガー_2012
0
戦後サドを研究しサド伝を書いたのは自分が先なのに三島は自決の5年前澁澤龍彦著『サド侯爵の生涯』に依拠した三島の三幕物戯曲「サド侯爵夫人」を世に出し成功した。よって三島は遠藤にとって永遠のライヴァルであった/チャールズ・ラムに「われ、愚人を愛す(I love a fool.)」というのがあり、少し馬鹿な者の方が生真面目一本の人物より友人として信用できる。という英国伝統の人生観を表した言葉がある/第一次世界大戦の後半期に地中海では日本製の駆逐艦24隻が英領マルタ島を根拠地に対独作戦に従事した 2012/07/07
-
- 電子書籍
- アイカギ(21) モバMAN
-
- 電子書籍
- 黒嵜菜々子 グラビアちゃんはバズりたい…