講談社文芸文庫<br> かかとを失くして 三人関係 文字移植

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講談社文芸文庫
かかとを失くして 三人関係 文字移植

  • 著者名:多和田葉子【著】
  • 価格 ¥1,562(本体¥1,420)
  • 講談社(2016/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062902274

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内容説明

独特な作風と言語・文化への鋭く繊細な洞察から生まれる多和田ワールドの魅力が横溢する作品集。「かかとを失くして」「三人関係」「文字移植」

目次

かかとを失くして
三人関係
文字移植
作者から文庫読者のみなさんへ
解説  谷口幸代
年譜  谷口幸代

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

67
小説という方法で人間の不自由さを書きながら、自由を探っているような姿勢が見てとれるのが印象的だった。めまいがするような奇妙な世界観は、随一のものであろう。文化や言語感覚が文学に与える影響に興味があるため、ほかの作品も拝読したい。2018/11/07

bura

60
多和田葉子デビュー作。群像新人賞受賞「かかとを失くして」他2作収録の短編集。夜行列車で見知らぬ国の中央駅に降りた私が「書類結婚」をした相手のアパートで、姿を見せない夫と不可思議な生活を続けていく物語。異なる文化圏での日常の違いを異邦人の視点で描いている。独特の文学的浮遊感が素晴らしい。作者が表現する「かかとのない」小説は「つま先が地についているからこそ絶えず転びそうになっている文学」と印されていた。ドイツを拠点としている作者ならではの世界観。文学を自在に操る多和田ワールドの第一歩を味わえた。2021/10/17

Mishima

29
言葉が解体されると限定された意味から解き放たれる。そうして読者は好きなように解釈すればいい。残酷だったり深刻だったりする描写から不意にのぞく、唐突な滑稽さに笑ってしまうと、行間から多和田葉子が囁く。「ほうらね、人っていうのは、どんな時にも笑えるものなのよ」目的が不明なことを懸命にしていたり、脈絡から逸脱した会話が現れたり、コミニュケーションがつながらなかったり、、、これね、本来鬱屈してくる状況なはずなのにね、遠くから見てると、諧謔性を刺激してくる。2017/07/22

tamako

21
ノーマークだった作家だけど、夫から「カフカっぽいよ」と勧められて読んだ。電車の中で読みたい本だ。読み進めるほどに、どこかで見たような、これから向かう先の景色のような、どこにも無い景色のような、いいえ実在しないのは私、とグルグルねじれていく浮遊感が楽しい。2021/01/03

ぽち

17
すごかった・・・休日を利用して一気に読んだのだけど、若干脳が沸騰している。「言語派」と言われる多和田葉子はドイツの地でドイツ語での著作で作家活動を始める、そのあと日本での日本語作品デビュー作となる「かかとを失くして」はじめ初期三編を収める本書。言語遊戯といえばシュルレアリスム、ウリポとなるが、多和田さんは言語で表記されるものが生み出す事象、エクリチュールの現れ方に意識的な作家だと感じる、難解、というのは翻って慣例的でないことの説明というか当て字のようなものだと思うのだけど、その意味では難解なんだろうか。2018/01/13

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