内容説明
朝鮮民主主義人民共和国代表として2010年ワールドカップをはじめ、数多くの国際大会でプレーしてきた在日コリアン・プレーヤー、安英学(アン・ヨンハ)。Jリーグはもちろん、韓国Kリーグでもプレーしてきた彼は、2012年夏から韓国のサッカー専門誌『FourFourTwo KOREA』でコラムを連載している。「クムン・イルオジンダ(夢は叶う)」と題された同コラムは現在、連載から30回以上も超えている。
本書はそんな連載コラムを一冊の本としてまとめた電子書籍だ。それもただの連載集ではない。紙の書籍ではできない日本語と韓国語(=朝鮮語)の両方を併記し、日本のサッカーファンはもちろん、韓国のサッカーファンも読めるような体裁を整えている。韓国語=日本語を学べる教材しても活用できるだけではなく、日本列島と朝鮮半島に暮らす人々が、安英学というひとりの人間の生き様や彼が発するメッセージを共有できる一冊となっている。
<著者プロフィール>
安 英学(アン・ヨンハ)
1978年10月25日生まれ、岡山県倉敷市出身。在日コリアン3世。東京朝鮮第三初級学校、東京朝鮮中高級学校、立正大学を卒業後、2002年にアルビレックス新潟に入団。2005年、名古屋グランパスエイトに移籍。2006年からは舞台を韓国Kリーグに移す。同年に釜山アイパーク、2008年に水原三星ブルーウィングスでプレー。その後、Jリーグの大宮アルディージャ(2010年)、柏レイソル(2011年)でプレーし、2014年からは横浜FCで活躍する。また、2002年から朝鮮民主主義人民共和国の国家代表としてプレーし、2010年の南アフリカ・ワールドカップに出場した。
目次
はじめに
「クムン・イルオジンダ」から「クムン・イオジンダ」へ(2012年8月)
釜山の思い出(2012年9月)
水原三星での試練とワールドカップ出場への道(2012年10月)
再びサッカーを取り戻した喜び(2012年11月)
闘将とボールを追いかけた浪人時代(2012年12月)
初めての朝鮮代表で強いられた入団テスト(2013年1月)
ハンジェとともに戦った2006年ワールドカップ予選(2013年2月)
特別コラム 朝鮮代表選手が語る安英学(文=盧 琴順)
夢を掴み取るための旅の始まり(2013年3月)
ACLで実現した日韓古巣対決(2013年4月)
15年ぶりの浪人生活とスペイン・サバデルの人々(2013年5月)
日本対ブラジル戦を見て感じた試合の分かれ目(2013年6月)
チャリティーマッチで実現したパク・チソンとの共演(2013年7月)
表面上は分断されていても心は通じ合える(2013年8月)
3度目のヨーロッパ訪問で出会った若者たち(2013年9月)
開校!!『ジュニスター・サッカースクール』(2013年10月)
美しく羨ましく映った古巣の優勝(2013年11月)
ほか