内容説明
患者に納得いく最期を迎えてもらうための“平方流”看取り方を公開
患者の死に関わるすべての医療従事者必読の書
国内に数少ない緩和ケア専門病院で副院長を務める平方眞氏。緩和医療に従事するようになってから20年の間に、1500人以上の患者を看取ってきた。
その多くは癌患者だが、基礎疾患を抱えていても「最期は老衰を目指す」というのが、平方氏の診療スタンス。癌であれば苦痛症状をできるだけ緩和させつつ、大往生を目指すというものだ。
それには、症状緩和のための知識・技術はもちろんのこと、患者・家族を安心・納得・満足させるためのコミュニケーション技術が欠かせない。
本書では、迫り来る「多死社会」を意味あるものにするため、患者を「より良く看取る」ための技と心得を、終末期医療に携わるすべての医療者に向けて伝授する。
【主な内容】
● なぜ今、看取りの技術が必要なのか
● がん患者の看取りは「老衰」を目指そう
● こんなとき、私はこう対応している ~納得できる説明の工夫~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HALI_HALI
2
少子高齢化の少し先、多死社会。先進国が避けられない問題であり、乗り越えて行かなくてはならない問題。緩和病棟で終末患者のケアを担う筆者は、何よりもまず"死と見つめ直す"事を大切にしている。余命をしっかりと見据え、カウントダウンに入った有限の命の終わりを優位意義に生き切る。最後に患者と家族全員が爽やかに別れられるような看取り。こうした考え方は非常に素晴らしいと思う。本書は患者やその家族向けというよりも、緩和病棟従事者向けに書かれた本。こうしたプロフェッショナルがいると知るのは何だか励まされ、やる気が出る。2017/05/08
totoroemon
0
このような技術をもちたい2015/09/06