内容説明
日本漫画界の巨星、水木しげるの人生を年代で区切り、それぞれの代表作と関係者の証言を添えて網羅的に構成。少年時代の創作童話絵本や、今では読めない名作の数々も収録。水木しげるの全てが詰まった決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
38
水木しげる大先生米寿記念出版の復刻版。たっぷりと大先生の人生が詰まっている。写真から、貸本時代の漫画から、少年誌の漫画から、青年誌の漫画から、文章から。「ユカイ」な生活をしていたら、この歳になったと、直筆で書いている。大変な苦労をして、これらの作品を残したはずなのに「屁のような人生」と軽く笑い飛ばす。やはり大先生だ。2017/09/19
wearex
6
面白くて一気読み。水木氏の漫画と、幼少期から、後のフィールドワーク報告など写真も満載。フィールドワークはどれも満面の笑みで「わっはっは!」本当に妖怪が好きなんだなぁ!巻末の直筆文の締め言葉に笑わされて本を閉じるとこのタイトル。まったく最高の読書体験であった!2018/08/14
タリホー
6
水木先生が米寿の時に角川書店で限定出版されていた物が再出版された。ファンとしては非常に嬉しい。幼少期のイラスト・絵画等の資料は貴重でその非凡さが窺える。また復員後に描かれた漫画も収録されている。軍記物「鬼軍曹」に風刺的な「一陣の風」など怪奇ジャンルを超えた作品も魅力的。個人的に水木先生の凄さがよくわかる作品は自伝漫画「落第王」。どんな職・学校に就いても失敗してクビ・退学の連続、それなのに飄々とまた次の職を探す芯の強さは見習わなくてはと思った。2015/12/31
kiriya shinichiro
3
水木まんがとコラム、インタビューをまじえた、伝記的なしたての本。やっぱり子どもの頃から天才なんだなと思った。家族にも睡眠の大事さを推奨していて、筋がとおってる。2016/06/21
おぎゃ
2
最初「屍のような人生」という書名に見えて「カッケー」と思って借りたら「屁のような人生」だとわかって、もっとカッケーとなった2024/01/02