ビームコミックス<br> 月影の御母

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ビームコミックス
月影の御母

  • 著者名:近藤ようこ【著者】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • KADOKAWA(2015/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047308671

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内容説明

今は昔、美しく優しい母と仲睦まじく暮らす少年がいた。だが、自分の名前も、昨日の出来事も思い出せないことに気がついた少年は、さらに母の正体を知り、愕然とする――。少年の名は蓮王丸。不思議な子猿・ひょん太を道連れに、本当の母を探す旅に出た蓮王丸だったが……。近藤ようこが「おかあさん」を主題に描いた中世怪奇譚、16年ぶりの新装版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jam

59
亡き祖父が、臥せって間もない頃、毎回楽しみにしていた勧善懲悪時代劇を観ていた。ドラマが佳境に入り、離ればなれの母と子が再会した場面だった。祖父が静かに泣いていた。老いた祖父が思慕して止まぬ母への涙に、私はそっと祖父のもとを離れた。祖父は幼い頃、母と別離し継母に育てられたと聞く。祖父は生みの母を思って涙したのだろう。病に臥せり死期近い祖父の、母への思慕は、痛いほどの切なさだった。祖父は天国で恋しい母に会えだろうか。物語の原型に母子は欠かせない。だが、それは美しい物語ばかりではないことが、世の理である。2016/04/03

リッツ

22
他の本を探しに行き、漫画コーナーを通りかかったらふと目についた久しぶり~な近藤さんの新刊?!外しはしまいと購入。大きく外してはいないけれど、ちょっと思ったのと違ったかな~?何度か再読したらくるかも?おろかな、あさましい『母達』と言ってしまえばそれまでだけど、どんな姿であろうとも子供を求める心が哀しい。2016/01/08

あぶらや

8
近藤ようこさんお得意の中世を舞台にした母親の話。いつの世も子に対する母親の愛情はすさまじく強い。 2018/08/30

ツキノ

5
中世の「母」の物語。偽物の母がわらわらと…2016/02/25

anne@灯れ松明の火

3
お友だちの本。近藤さん、初読み。母親の強さ、哀しさ、恐ろしさ……を感じた。「あとがき」の「アトムやアンパンマン……」の話にほーーっと思い、最後の一言にはドキッとした。2016/04/18

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