内容説明
宝塚歌劇団は平成26年4月に100周年を迎えました。
女性が男性を演じ、女性を演じるという文化を100年にわたり維持発展させてきた歌劇。
本書では、宝塚に受け継がれてきたいくつもの「なぜ」の理由をさぐり、女性だけの集団が、日本の伝統に根ざしつつ革新をも生み続けてきた理由に迫ります。
多くの経営者、女性の起用に悩む管理職、起業家、ビジネスマンに役立てていただきたいと願っています。
姉弟による執筆
執筆は元タカラジェンヌの姉・桐生のぼる&舞台芸術愛好家で国際機関に奉じる弟・福井 龍。曽祖父の代から芸事に縁のある家系に育った二人だからこそ書きえた1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
5
個人の感想です:B-。『タカラヅカ100年の「あるある」に学ぶ組織論』というサブタイトルで、最近ほぼ女性100%に近い職場などもあり、そういう環境は人間関係が結構面倒だったりするので、興味を持って読んでみた。ところが、宝塚歌劇団では音楽学校に入学したその入学年度による年功序列が絶対的な力を持っているようで、そのあたりは一般社会ではちょっと通用しない部分もあるように思った。「下級生は廊下を直角に」と言うタイトルは、読まなくても理由の察しはほぼついてしまうので、あまり上手いタイトルとは思えない。2015/02/20
ybhkr
3
宝塚のファンの方なら当たり前にわかることかもしれないけれど、最近なんとなく興味を持ち始めた人間にはタイトルの答えも、へー!って素直に感心した。人間離れしたふりつけに、髪の毛が抜けるどころか頭皮が剥がれてくるというサバイバル…男役の方はパンツのラインを崩さないためにハードな舞台の休憩中にも座らないとか、著者が在籍していたころは40年くらい前なので現在はわかりませんが、常人にはわからないものすごい努力をされていたんですね。個人的には、ヅカファンでもサラリーマンでもないため弟さんの文章にはピンときませんでした。2015/12/21
むっちょむ
3
ファンだとニタニタしたながら読みそうな内容。でも、ちと内容が古い気がする。だいぶ前に宝塚に見えた方だから仕方ないけど。一種独特の世界で独特の価値観があるからこそあの独特な世界の舞台ができて引き込まれるんだと思う。その異質さが変な方にむかっていじめ裁判までいっちゃったんだろうな。。とも個人的には思ったけど。最後の方の弟さんの考察はなんか読みにくくてとばしまくった。賛美ばかりで、実際おきた闇な部分には全く触れずで、ガイドブックじゃないんだから、それなら考察はいらんと思うんだけど。2015/08/31
なあちゃん
2
知っている以上に秩序を保つ為にいろいろと決まり事のある世界なんだということが良くわかった。2014/11/25
縁側
1
宝塚に関心のなかった私でも興味深いタカラヅカの世界でした。 そして、この世界で生きられる人というのは、特別な選ばれた人なのだと納得。若い女の子が年功序列の厳しさと、常に成績順位を公開される中でめげない精神を保ち、より上を目指す努力が出来るというのは、宝塚という組織の成功はむろんだが、やはり本人の資質が高いからなのだろう。2016/12/06