まんがで語りつぐ広島の復興

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まんがで語りつぐ広島の復興

  • ISBN:9784778035150

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内容説明

大人から子どもまで、日本人も海外の人もわかりやすいように漫画で表現しました。1945年8月6日、世界初の原爆投下で広島は破壊され、多くの生命が犠牲になりました。今後75年は草木も生えないといわれていた広島でしたが、原爆投下直後、8日の午後には広島-西条駅間で鉄道が再開、9日には市内路面電車が運転開始。8日には日銀広島支店が業務を再開、焼け残った日銀の建物で地方銀行12行も営業を再開します。復興のスピードは意外なほど早かったのです。広島の平和記念資料館の展示を見終わった海外からの観光客が驚くのもこの点です。とくに紛争当事国から来た人にとっては、広島の復興は奇跡としか言いようがないようです。広島がいち早く復興できた背景には、当時の人びとの責任感、公共心、そして土壇場でこそ発揮される矜持がありました。原爆が広島の上空で爆発した直後から当事者たちはどのように動いたのかに焦点を当て、広島の奇跡の復興を描くことで、戦禍、災害などからの復興に期待する世界中の人びとに自信と勇気、復興への希望を持ってもらうことに合わせて、70年という時間の経過で記憶が薄れつつある日本の多くの人にも知ってもらうことが本企画の趣旨です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

90
これは不屈の記録。原爆を落とされた広島市がどうやって復興したかを漫画で。広島県民が広島らしいと思うものの大半が被爆の悲惨の中から立ち上がって生まれたものばかりなのは誇りに思って良い。各章は水道・電気・ガス・路面電車・銀行・商店街・マツダ自動車・学校・都市計画・映画・音楽・本・グルメ(お好み焼き・もみじ饅頭etc)・広島カープと、人間に必要なものがよくわかる。人はパンのみに生きるに非ず。長崎もそうだが、どっこい生きる復興は偉業なのだ。企画はRCC中国放送(TBS系)。みんな、何があっても生きよう。2015/08/24

TAGO

8
人類初の原子爆弾投下によって爆心地から2km以内は焼き尽くされ、その当時「75年間は草木も生えない」と言われていた広島。 さらに追い打ちをかけるように翌月には大型台風「枕崎台風」が襲い2000人以上の死者、行方不明が出た。 どんなに打ちのめされても自分の今できる事を全うして素早いインフラの復旧に尽力した様子には驚きを隠せない。 落ち込んでいるときに是非読んでほしい一冊。 2023/04/17

TAGO

6
米軍による原爆投下から78年となる 8月6日原爆の日を迎えて原爆の本をご紹介します。 本書は原爆を落とされ広島の街は焼け野原になり 絶望的な状況でも 市民ために復興に向け 行動した人たちが描かれています。 漆黒の世界に光りが差し込むような一冊です。 2023/08/06

みかごん

4
様々な立場から広島を支えてきた人々の努力の結果、今の広島があるのだと再確認できた。2016/03/26

青流星☆

3
原爆を受けたあの広島が、どんなふうに復興していったのか、気になっていたので、図書館で借りて読んでみた☆ 広島へ行った時、あんな凄まじい原爆を落とされて、よくここまで街を復興させれたなって、人間の生命力みたいなのを感じた。この本を読んで、さらに、あの原爆で絶望感を味わったのに、諦めないで広島を復活させようと、動いた人たちがこんなにいたんだなって、驚いた。 諦めなかった人たちがいてくれたおかげで、今の世界があるんだなって、ほんとに感謝しかない。ありがとうございます。2023/09/07

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