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内容説明
渡辺プロ黄金時代の大スターたちの素顔や、芸能界とやくざとの生々しいかかわり、大物政治家やフィクサーまで、昭和の芸能裏面史を綴ったベストセラーが待望の文庫化!白洲次郎、花形敬、水原弘、盛田昭夫、勝新太郎、ザ・ピーナッツ、ハナ肇、いかりや長介、大原麗子、石原裕次郎、美空ひばり、松本治一郎、菅谷政雄、司忍、高倉健、田岡一雄、金丸信、ビートたけし、小泉純一郎、小泉進次郎……戦後の主役たちの実像がここに!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
84
なんてこったい・・ドラマ初回『ナオミとカナコ』を観る時間をこちらに充てて失敗の巻!懐かしい名前に惹かれて手にしたのだが、この本、本当にベストセラーの文庫化なのでしょうか?胡散臭さたっぷりで、おそらくあの時代の関係は想像通りだったと思うのだが、まるで自分は使い勝手が良く、重宝されていたんですよと、白々しいにもほどがあると思った。秘して語らず、死ぬまで持って行け!!2016/01/15
緋莢
14
1939年東京に生まれ、1958年明治大学に入学後、ラジオ台本などの執筆活動に入る。渡辺プロダクションに入った後は勝新太郎、ハナ肇らの付き人となり、渡辺プロを退社した後は森繁久彌の付き人となる。著者が出会ってきた芸能人たちの姿、付き合いのあった政治家、ヤクザの事を書いた本。2017/07/08
ニッポニア
12
たけしも言っている。こりゃあすごい本だ。終盤に進むにつれ、本当にすごい本だ、と驚愕できた。やくざと芸能、と言いつつ、同和問題への考察が始まり、さらりと流すかと思いきや、異様な熱量。研究者として誇れる質を保って、そのまま書き切る。いやあ参った。2022/06/17
nishiyan
10
生い立ちから現在に至るまでの、なべおさみの半生を元に紡がれた戦後芸能史。なべおさみさんというと、俳優・コメディアンと幅広く活躍されているのだが、不思議と代表作と言えるものがあまりないように思う。そんな彼は引き寄せられるかのように水原弘、勝新太郎、森繁久彌、渡辺晋といった大物たちと巡り合う。これはヤクザの世界についてもそうで、伝説となった名前がたくさん出てくる。他の方も指摘しているがヤクザや芸能に関する考察は疑問符が付けられるが、なべおさみさんを通して芸能とヤクザの世界を見られるのは実に良い。2019/06/17
qoop
7
元本が出た際に気になっていたのだが、文庫化に際し一読。後半は正直キツかった。生い立ち、修行時代に出会った芸能界の大物たち、日ユ同祖論に基づく被差別民の読解、政治家との交流をつづった四章立て。出自と反骨精神、下積み時代の経験からロマンティックな皇国史観に辿り着いたのだろうか。ある種の昭和芸能人像を裏切らないというか、その見本みたいな人だぁ、と。2016/05/12