内容説明
ミネソタ州ミネアポリスとセントポール。ツインシティと呼ばれるこのあたりには多くの洞窟があることで有名な川沿いの断崖がある。そのなかの洞窟のひとつで、死後の世界と交信できるという男のショーが今夜テレビで生中継される。マジシャンのぼくの役どころは、それがただのマジックにすぎないと証明すること。種明かしすることなく彼のインチキを暴いた翌日、ぼくは警察に連れていかれる。件の男が殺されて、ぼくが容疑者のひとりだというのだ。マジシャン探偵登場の、ライトなミステリ・シリーズ第1弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
48
ミネアポリスを舞台にマジシャンを主人公にしたライトミステリー。「メンタリスト」って海外ドラマがあったけど、そこからシリアス面を除いたようなお話。あの物語では主人公が次から次へと難事件を解決していったが、本作では事件が起こるたびに解決どころか容疑者扱いにされて立場が悪くなっていく。ミステリーの肝も有名作のパクリっぽいし、使われているわけのない「〇〇」が重要な手掛かりとなっていたりなんだけと、登場するキャラたちがみんな魅力的でほっこりとした気分で読み終えられる。次作もあるようなんで楽しみ。2019/04/21
buchipanda3
30
マジシャンが主人公のライトなミステリ長編。軽めの海外ドラマを見ているような感じ。序盤のマジック対決シーンが魅力的でまさに掴みはOK。けれどそれ以降はちょっと緩かったかな。謎解きというよりキャラ同士の軽妙な掛け合いを楽しむ作品。ただ、誰がいい人で誰が悪い人かは分からなかったけど。あと取調室での歌は笑えた。イーライの周りには個性的な面々が揃っているし、続きがあるようなので面白い話を期待したい。2017/04/13
ハスゴン
30
ミステリーそのものは大した事はないですが、それを脇に置いておいても、素晴らしい魅力にあふれたキャラクターで、なんで今まで読んでいなかった事を後悔して、近日中に出る次回作が楽しみですね。2017/02/10
瀧ながれ
25
若いマジシャンの主人公は、テレビカメラが入ったショーで、霊能者気取りの男のトリックを、バッサリと暴いてみせた。ところが翌日、その男の他殺体が発見され、主人公が容疑者にされる。主人公が行うのは、はじめから「タネはあるよ」とわかっているマジック。彼の前に、被害者のような「タネなんてないですよ」と超能力を気取る人物や、「もしかしてマジでタネがないのかも」と思わせるヒーラーが現れて、なんとも不思議な話になっている。主人公が明るい好男子なので、読んでて楽しい。子どもの誕生会でマジックを披露する場面が、わくわくした。2016/02/07
ほちょこ
20
警察でも探偵でもない主人公が犯人探し、というのはコージーものの定番。でもたいてい主人公は首を突っ込みたがりのおしゃべりで人気者の女性。この作品はマジシャンの男性ということもあって、なかなか楽しめた。しかも、犯人を探し出す才能はあんまりない、というところがいい。あんまり有能でアタマのキレる(勘のいい)キャラクタはウンザリすることもあるからね。シリーズ化されてるそうなので、次作楽しみ。2016/03/15
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