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内容説明
計画全体の白紙撤回という前代未聞の展開となった新国立競技場問題。建設費は当初の1300億円から倍近くまで高騰し、仕様も大きく変更された。問題点は早くから指摘され、関係者もそれを認識しながら、計画は暴走。数々の歴史が刻まれ、戦後復興の象徴とされた旧競技場は既に解体され、神宮外苑の、東京を代表する美しい景観も失われようとしている。なぜこんな大失態となったのか。新計画に問題はないのか。「帝国陸軍を彷彿させる壮大な無責任体制」に、緻密な取材で斬り込む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
12
プロジェクトの進め方が驚くほど稚拙で驚きを通り越して呆れてしまいます。資金の出処が税金だとコスト意識が欠如するようですね。関係者すべてが責任を回避する姿勢が見えて腹立たしいです。2016/04/16
プクプク
12
図書館で見つけて手に取った本。新国立競技場問題が騒がれていたけれど、そうだったの〜!と知らなかった部分が見えた。いつの間にか決まってしまうという。どうすればよかったんだろうか。疑問だらけの決定。この国はどうなっていくのか、これでいいのか、誰が前に進めているのか、気になる。2016/01/15
ophiuchi
10
一千億円単位の公金の使い方がこんな連中に委ねられていたとは… 舛添都知事の言う「帝国陸軍を彷彿とさせる壮大な無責任体制」は正にその通りだが、原発再稼動やアベノミクス(今日はついに日銀がマイナス金利を発表した)にも同じことが言えるのではないか?2016/01/29
けぴ
8
ノンフィクションとしては面白すぎ。新国立競技場問題はP239「誰も責任を取らない体制」「大日本帝国軍を彷彿とさせる」に集約されます。森本智之さんの取材力、文章力は秀逸で他の作品も読んでみたくなりました。2016/11/15
Akiro OUED
5
国際コンペから設計施工入札までの足取りは、先進国とは思えない。もの決めにいい加減な人もイカンけど、巨大プロジェクトを円滑に進める能力に欠けてるほうが、もっとデカい問題だと思う。オリンピックは終わったけど、コロナよ永遠なれと、施設の運用責任者は念じてるんじゃないだろうか。2021/09/27
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